綾瀬青年会議所理事長に就任した 大久保 豊さん 吉岡東在住 36歳
”志事(しごと)”はまちづくり
○…地元の若手が地域社会のために活動する組織「綾瀬青年会議所(JC)」の第37代理事長に就任した。「今は35歳くらいから入る人が多く、22歳で入会した自分はかなり古株。先輩たちから受け継いだものを、しっかり残していきたい」と、父親も歴任した役職への意気込みを語る。掲げたスローガン「凡事徹底〜自己の成長から地域に貢献しよう〜」には、「当たり前のことを自己で徹底し、誰にも負けない新たな力に昇華していこう」という思いが込められている。
○…高校卒業後、「家業の役に立つだろう」という恩師の助言で料理の専門学校に進み、東京の割烹料理店に住み込みで働く。父の検査入院などが転機となり、綾瀬に戻る。JCに携わる父親の姿を見ていたため、「学び、友人を作る機会になるだろう」と入会し、14年。活動内容は時代に合わせ変っていき、今は「青少年育成」と「地域活性化」が柱になっている。「変わったと言えば、『飲みニケーション』が減った。ちょっと寂しいかな」と笑う。
○…吉岡東に店を構える大久保商店の長男として生まれ、綾瀬で育つ。三児の父だが「職業肉屋、”志事(しごと)”はまちづくり」と話すように、JCに加え、ロケ誘致団体「ブタロケ隊」の副隊長とグルメ部会リーダー、消防団と多忙な日々を過ごす。「なるべく家族との時間を作るようにしてるけど、今が一番忙しくて。夜になると活動で外に出てしまう自分を支えてくれている家族には、本当に感謝している」と話す。
○…「尊敬する人の一人に、街に養豚という一つの産業を生み出した祖父がいる。周りの話を聞くとリーダーシップがあり、慕われていたんだなと感じる。自分もそんな風になりたい」と理想像を語る。「会員拡大のためにJCの魅力をもっと外に発信したいし、個人としてもまちづくりのためにやってみたいことは色々ある」。郷土愛に、瞳が燃える。