文部科学大臣表彰された「ふれあいプラザ事業」の運営委員会連絡協議会会長 池田 広明さん 上土棚南在住 42歳
心優しくオープンに
○…小学生が放課後に自由に来て遊べる場所「ふれあいプラザ」。地域住民が「パートナー」として子どもたちを見守り、学校と連携して子どもたちの安全な遊び場や仲間を確保している。このほど文科省で新設された表彰に推薦され、11月7日に大臣から表彰を受けた。個人としては13年、設立間もない頃から土棚小で「パートナー」を務める。
○…元々子どもと遊ぶのが大好き。「何か呼び寄せるものがあるみたいで」。自分が子どもの頃から年下の子どもが寄ってくる事が多かった。13年前、市の広報でプラザ設立を知り「パートナー」になった。プラザでは監視ではなく、子どもたちと一緒になって遊ぶ。その場にいる全員の子供たちが思い切り楽しめるようにゲームの仕組みを考え、絶妙な手加減もする。設立当初、子ども達のブームだったバスケットボールも、さほど得意ではなかったがこっそり練習して上手くなった。「大人の意地ですね」。今ではミニバスのお父さんチームに混ざって個人的にも楽しんでいる。
○…本職はフリーカメラマン。空など、主に風景写真を撮る。「本当にやりたいことは別にあるので、細々ですよ」。日頃眺めている元気いっぱいな子どもたちの姿を思い浮かべた。子どもに関わる職業として教師に憧れたこともあるが「成績表を付けるのが嫌だったんです」。偶然出会った職だが「パートナー」は理想の仕事にいちばん近い。ボソっと「収入は…ね」。現実は厳しいが、今の生活は楽しい。
○…「自分をいい人に見せなくていいんです」。子どもと仲良くなるコツを教えてくれた。子どもが大人の前で良い子でいようとせず、気持ちをオープンにできるのがプラザの良い所。自分も気持ちをオープンにし、子どもの気持ちを理解する。流行りのゲームもする。何か事情があって家に帰りたく無い時はそばにいる。だから子どもたちは、「池ッチ、来てくれてありがとう」と駆け寄ってくる。