あやせ環境ネットワークの会長に就任した 高澤 良夫さん 上土棚中在住 78歳
「環境」と「人」の調整役
○…あやせ環境ネットワークは、市の環境基本計画推進のため2008年に設立された。環境関係15団体と13人の個人で構成され、行政と協働で様々な活動を展開している。前身団体「環境推進会議」での副議長や、10年間の副会長経験を買われ、歴代会長から推薦を受けての就任。立ち上げから携わっている「地球温暖化防止活動推進員」の県央地区代表や、環境省の「IPCCリポートコミュニケーター」も務めるなど多忙な日々を過ごしている。
○…環境活動に携わるようになったのは、広報で見かけた推進会議のメンバー募集がきっかけ。現役時代は三井化学の研究職で除草剤開発等に携わり、定年後は「日本施設園芸協会」に12年間勤めるなど環境への関心が高かったため、「綾瀬でも何かに携わりたい」という思いがあったという。「こうして様々な活動に携わってこられたのは、人も含めていい巡り合いがあったからこそ」と、これまでを振り返る。
○…新潟県出身。実家が農家で、親が雑草防除に苦労する様を見て「もっと楽になるものを開発したい」と、農業系の高校に進学。農薬の第一人者である教授がいる大学を選び、研究室の門戸を叩いた。卒業後は研究室に残り、助手も務めている。3人の子どもは独立し、今は夫人と2人暮らし。趣味は借りた農地を使い20年ほど前から続けている家庭菜園。300坪の土地で果樹や野菜、花を育て、収穫したものは近所に配っているそうだ。
○…あやせ環境ネットワークは、環境啓発のための自主イベントの他に、加盟団体を支援する役割も担っている。そのため、各団体との連携や行政との連絡を円滑に進め、取組みを市民に周知していく必要がある。「環境問題は、個人や1団体だけがいくらがんばっても解決しない。行政や団体との協議・連絡、市民への啓発を円滑に行えるよう、会の代表としてがんばりたい」と意気込みを語った。