綾瀬市体育協会の会長に就任した 佐藤 達美さん 寺尾中在住 77歳
空手一筋60年
○…24種目(団体)、約7200人が所属する綾瀬市体育協会の長を務める。同協会の会長交代は、実に16年ぶり。副会長を務めた16年間の経験をかわれ、前会長が長年担ってきた大役を任された。「綾瀬市は、実は国体に出ている強い選手が結構いる。24種目全てで国体に出られる選手を育成できるような、活気のある組織にしたい」と意気込みを語る。
○…自身は空手道協会に所属。「綾瀬松涛館」の監督を務め、後進の指導・育成にあたっている。空手を始めたのは、17歳の時。それまでは野球などのスポーツに打ち込んでいたが、「強くなりたい」という思いから友人の誘いで近所にあった道場に入った。以降、大学・社会人と続け、整備士として勤務していた日本航空では部を作り、海外で指導したことも。地元ではNPO法人を作るだけでなく、自宅を建て直して10m四方ほどの大きさの道場を作るなど、空手に対する思いは熱い。
○…福島県郡山市の出身。機械・電気関係の職に就きたくて、これが学べる大学に進学した。内定をいくつかもらう中、「これからは飛行機だろう」という父の助言で日本航空に。就職を機に上京後、結婚して綾瀬に居を構え3人の子どもと8人の孫に恵まれた。「孫と言っても、もう社会人もいるよ」と家族のことを話す時の穏やかな表情は、好々爺そのものだ。
○…整体師として仕事をする傍ら、スポーツセンターと自宅道場での空手指導や、協会長職を務めるなど多忙な日々を過ごす。今、見据えているのは、全国的な流れだという「スポーツ協会」への移行。「あとは高齢化が進む中で、生涯スポーツとしての幅を広げていきたい。24の各種目で取り入れ、高齢者の健康増進に寄与できたら」と展望を語った。