2頭の龍に願いを託す あす清川村で青龍祭
村の伝統行事「青龍祭」が8月6日(土)、運動公園ほかで行われる。今年はナイター照明等の節電のため例年よりも開催時間が若干変更となるが、それ以外は入魂式・パレード・本祭と例年通りの内容が予定されている。
祭りは、2頭の龍に魂を入れる入魂式(13時40分〜緑小学校校庭)でスタート。その後、小・中学生と実行委員会が運動公園までパレード(14時25分〜)を行う。
運動公園での本祭(17時半〜)は、青龍太鼓が鳴り響く中、雌雄2頭の龍が舞い降りる「降龍の儀」、会場内を練り歩く「青龍の渡御」、住民が願いを託した祈願札を体中につけた龍に点火する「昇龍の儀」が行われる。1つ1つの儀式は解説付きで、祭りに込めた想いを来場者全員が一体となって感じながらフィナーレにむかう。
雨天時は7日(日)。問い合わせは、青龍祭実行委員会【電話】046(288)1215まで。
祭りの始まり
青龍祭の由来は、江戸時代天保の頃から昭和4年まで煤ヶ谷地区で行われていた「雨乞いの雄龍・雌龍」にさかのぼる。日本中に日照りが続き、煤ヶ谷地区でも稲や穀物が枯れ、困り果てた村人たちが、雌雄の龍を作って淵に沈めた所、その後、三日三晩、雨が降り続いたという。
これを元に昭和61年に子ども会の地域学習活動で龍を制作したことをきっかけに、再び村の伝統文化を再現しようと「青龍祭」という新たな祭りが誕生した。
祭のメインとなる体長20mの雄龍・雌龍の制作は、毎年、青龍保存会を中心に煤ヶ谷婦人会、小・中学生らが協力しておよそ5日間かけて行っている。
今年は、7月23日に胴体部分に使う「こも編みづくり」が約50名の参加の下に行われた。また、30日には茅を半分に折ってうろこ状に胴体に取り付けていく「うろこ作り」が行われ、約100名が参加している。
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