愛川町消防署 山岳遭難等に備え 川崎市航空局と合同訓練
愛川町消防署は9月20日、同町半原の愛川ふれあいの村グランドで川崎市消防局航空隊との合同訓練を実施した。紅葉シーズンを迎え、山岳遭難等に備えるとともに各種災害時の航空隊受け入れ体制の強化が目的。
合同訓練は、愛川町半原の仏果山山頂付近や中津川河川敷など実現場を想定し、10年以上前から実施されているもの。これまでは隔年だったが、川崎市消防局から、より多くの連携訓練を積みたいという意向もあり、今年度から毎年実施されることになっている。
町消防本部によると、愛川町ではここ数年、山岳救助要請は年間2件程度で、ヘリコプターを活用する事案は発生していないという。
当日は愛川町消防署から20名、川崎市消防局航空隊から12名が参加。訓練は同航空隊が所有しているチタン製の担架などの組み立てから始まり、その後ヘリコプターから地上に降下する救助隊員の受け入れ要領を確認した。最後に、愛川町署員4名で負傷者に見立てたダミーを担架に収容し、上空で停止するヘリコプターへ引き上げるまでの流れを確認した。
参加した愛川町の消防隊員は「山岳救助は情報が少なく救助に長時間かかることから、機動力の高い航空隊との連携は非常に有効で、今後も救助資機材の取扱確認も含め、参加したい」と話した。
愛川町消防署の吉川正美署長は「神奈川県下消防相互応援協定に基づく航空機特別応援活動を迅速かつ組織的に展開するために必要不可欠の訓練。今後も重ねていきたい」と話した。
|
|
|
|
|
|