小学生が「火の用心」 春日台区で夜回り広報
愛川町春日台地区の小学生13名からなる「少年消防クラブ」が11月9日、秋の火災予防運動初日に合わせ、同地区内でおよそ3キロメートルにわたり巡回パトロールを行った。今年で22回目。
子どものころから火災予防に関する知識、技能を養うととともに、将来にわたり、火災予防の成果をあげることを目的に昭和56年に発足した少年消防クラブ。
全国的にみると学校単位や公募など組織形態はさまざま。愛川町では地区の小学生が対象となっている。以前は町内他地区にもあったが、現在残るのは春日台区のみ。毎年1回秋の火災予防運動週間中に夜回り広報を実施している。当初はクラブの事業として消防本部が企画したものだが、現在は地域の役員らも積極的に参加している。
この日は、役員・父兄、春日台区の自主防災組織、町消防団第3分団員らとともに総勢41名で、拍子木を打ち鳴らしながら約40分間「火の用心」と声を張り上げて地区内を回った。子どもたちが道路を歩いていると玄関先から「ご苦労さま」という声もかかるなど活動はすっかり地域に定着している様子。子どもたちも笑顔でこたえていた。
町内の昨年度の火災発生件数は15件、今年度は11月9日現在で8件発生している。町消防本部では「子どもたちによる火の用心広報は効果があるので、今後も継続的に実施していきたい」と話している。
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