中3まで医療費無料に 愛川町 来年4月から
愛川町が来年4月から現在小学6年生までとしている入院・通院医療費の助成を中学3年生までに拡大する見通しであることが分かった。開会中の町議会定例会で井上博明議員の一般質問に小野澤豊町長が答えた。
現在、愛川町では0歳から小学6年生までの子どもに対しては入院費・通院費を助成(所得制限なし)。そして中学1年生から中学卒業までの子どもには入院費のみを助成(所得制限あり)している。しかし少子化対策、子育て支援対策などの観点から助成拡大を求める声も多く、議会でもたびたび取り上げられていた。
一方で、市町村が地方単独事業として行う医療費助成の取り組みには、国民健康保険特別会計への国庫負担金が減額されることから、これまでの議会では研究課題となっていた。
9月2日、一般質問で井上博明議員は小野澤町長が選挙時の公約として医療費助成の拡大を掲げていたことを引き合いに出し、改めて考えを質した。これに対し小野澤町長は「お子さんを養育される世帯の経済的負担を軽減し、健やかな成長を支援するためできるだけ早い時期で実施できるよう協議してきた。今定例会に提出したシステム改修等の補正予算が認められれば、来年4月の実施に向けて鋭意努力していく」と答弁。また、所得制限を設けるのか否かについて再質問した際には「少子化・子育て支援対策は重要で喫緊の課題。所得制限は考えていない」と続けた。その後、9月8日の本会議でシステム改修等の補正予算が承認されたため、事実上助成拡大が決まったことになる。町はこれに伴う助成対象者数を1050人の増加、また医療費の増加額については年間1800万円を見込んでいる。中学卒業までの医療費無料化は県内では清川村、厚木市、海老名市などに続いて10番目。
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