2016年の幕開けにあたり、本紙では大矢明夫清川村長に恒例の新春インタビューを行った。大矢村長は人口減対策や高齢者福祉、宮ヶ瀬地区の活性化など、村の重点課題について、新たな取り組みや意気込みを語った。(聞き手/愛川・清川版編集長 富永潔)
――昨年を振り返って印象的な出来事をお聞かせください
「全国的には、火山の活性化や水害など、自然災害の脅威を改めて感じる一年でした。清川村では、3月に村道・柿坂あすなろ線が開通し、4月には自治基本条例が施行されました。7月には、村初の取り組みとなるプレミアム商品券を発行し、11月には県内3番目となる道の駅「清川」がオープンしました」
――道の駅は連日盛況のようですね
「地方創生の核として、小さく生んで大きく育てたい。販売が堅調なので、農業生産者の意欲が高まれば、遊休農地対策にも期待ができます。また、地域のご婦人方が中心となって作ってきた田舎料理や加工品を、道の駅で販売する体制を作りたいと思っています。ゆずやシイタケ、タケノコなど、村内には様々なものが期待できます。支援のための施策を新年度予算で計上し、チャレンジを支援していきたい」
――村の課題である定住促進や高齢者福祉の進展はいかがでしょうか
「定住促進では、村内の宅地にできる空き地を買い取り、住宅にしていく取り組みを新年度に行います。また、若い人たちが働きやすい環境づくりのために保育環境の充実も必要です。現在、村内の保育園では待機児童が発生し、幼稚園では定員に余裕がある状況です。認定こども園など対策を進めたい。高齢者福祉では、法改正の影響などもあり小規模多機能型の介護施設の新設は難しい状況ですが、厚木市や南足柄市などでは10人から15人規模のケア付きアパートが増えてきています。介護士が常駐し、提携の医師が診察を担当するシステムで、村でも新年度検討を始めたい」
――宮ヶ瀬地区の振興はいかがでしょうか
「節目の第30回となった昨年のイルミネーションでは、一昨年を超える来場者で賑わったと聞いています。今後はトイレや案内看板の改修を行います。また、県からの補助金を宮ヶ瀬ダム周辺振興財団に委託し、Eボートやアスレチック遊具が今年度末までに導入されます」
――村長の描く村の長期的なビジョンをお聞かせください
「今までの10年が1年と思えるほど、近年は変化のスピードが速くなっています。自分の住む所がどうしたらよくなるのか、無いものねだりだけでなく、今あるものをどう伸ばしていくのかという気持ちを大切に、『心豊かな清川』が広がっていってほしいですね」
――今年の抱負をお願いします
「約3千人の村民には、一人ひとりに心がある。その心を大切に、笑顔の村づくりをこれからも誠心誠意進めていきたい」
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