2016年の幕開けにあたり、当紙では小野澤豊愛川町長に恒例の新春インタビューを行った。小野澤町長は、定住促進など諸課題への対策に加え、観光や交通インフラ向上など、愛川の魅力を伝える各種施策について語った。(聞き手/愛川・清川版編集長 富永潔)
――昨年の印象的な出来事をお聞かせください
「町が還暦を迎え、サマーフェスティバルや若者たちの音楽祭など、多彩な60周年記念事業で町民の皆さんと喜びを分かち合うことができました。小児医療費の助成を中学3年まで拡大し、愛川ブランド認定や空き家バンク制度創設など、多くの事業を実施したほか、バス事業者と協議を重ねていた厚木方面への急行バスにつきまして今年2月から、国道412号線バイパスを経由した実証運行を開始することになりました」
――昨年のインタビューで掲げられた諸課題の進展はいかがでしょうか
「定住促進につきましては、親、子、孫の3世代同居への補助金制度を開始しました。問い合わせも多く、制度が浸透していけば、更なる成果につながると思います。農業を始める方への支援も進めており、補助金や奨励金などで新規就農者の積極的な受け入れを行っています。高齢者福祉では、体操教室や健康講座などを開催し、ご好評をいただいております」
――今年重点的に取り組む施策をお聞かせください
「人口減少や少子高齢化の対策が喫緊の課題となっています。現在策定を進めている地方版総合戦略を、2月を目標に策定し、安定した雇用、新たな人の流れ、結婚や子育てへの切れ目のない支援、高齢者がいきいきと暮らせるステージ作りに取り組みたい。また、2016年度から先20年を見据えた町の都市マスタープランの策定も行っております。将来を描く『夢』として、かなり大胆な施策を盛り込む予定です」
――町長の描く長期的な町のビジョンとはどのような姿なのでしょうか
「本町には、山や川などの自然をはじめ、豊富な資源があります。資源を最大限活用して、半原地区では観光の振興を、高峰地区では農業の振興を、中津地区では商工業の振興を図り、町民の皆様と一緒に『オール愛川』で10年後、20年後の次の世代が誇れる愛川町を目指したい」
――今年の町長のキーワードをお聞かせください
「攻撃の『攻』、攻める。そんな気持ちで行きたい。就任時は町のトップ2不在からの出発で、町政を安定させるため守りの意識がありました。今年は守りから攻めの形に切り替え、愛川の前進に邁進していきたい」
――お正月はどのように過ごされますか
「年始も何かと忙しい日々が続きますが、『忙』という字は、心を意味する立心偏に亡くす、と書きます。忙しくても、相手を思いやる心は忘れずに、過ごしたいと思います」
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