「村の活用されていない資源に光をあてたい…」。清川村煤ヶ谷にあるNPO法人「結の樹よってけし(岩澤克美理事長)」が、村内に多数あるゆずを利用してジャム・マーマレードを製造し、今月から販売を開始する。村の新たな特産品に育てるとともに、他の資源を使った新たな商品の企画も行っている。
豊かな自然と清らかな水に恵まれた清川村。村内にはゆずの木が多くあり、村商工共栄会では以前から、ゆずを活用したワインやスパークリングワインを製造し、販売してきた。しかし、活用しきれずに放置される実も多かった。
ゆずの更なる活用策として岩澤理事長が考えたのが、自身の得意なジャム。何十年も前から、果物を買ってきてジャムを作るのが好きで、商品のジャムを「ほとんど買ったことがない」というほど。
製品化にあたり、こだわったのは「村のもの」であることと、「無農薬」であること。地域をまわって放置されたゆずを貰い受け、手作業で一つ一つ製造している。
地域交流の場として様々な教室やイベントを行う「よってけし」では、地域の住民のほかに、ボランティアも多数訪れる。ジャム作りはボランティアたちの協力も受けて進められる。特にマーマレード作りでは、大量にゆずを使うため、皮むきや繊維取りなど作業が膨大になる。手間はかかるが、「丁寧に『皆の力で作っている』過程も大切にしたい」と岩澤理事長は話す。
よってけしでは地域を歩く見回り活動も行っており、この活動の中で新たな資源の「候補」を見つけることも多いという。
村の資源を掘り起こす更なる商品もすでに開発している。渋柿を使ったパウンドケーキだ。
干し柿にもできないほどの見捨てられた渋柿を加工し、商品化にたどり着いた。今後は、八重桜の塩漬けなどにも着目している。岩澤理事長は「放っておかれてしまえばそのままですが、手間を加えることで資源になるものは村の中にまだまだたくさんあると思います」と話す。
ゆずジャム(150g入り450円)は、道の駅清川やよってけしで販売する。ほかにも、ゆずマーマレード(800円)、ゆずかりんMIXジャム(600円)なども販売される。
詳しくは【電話】046・288・2595(よってけし・岩澤理事長)へ。
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