愛川町の半原バス停から厚木バスセンターへの路線バス実証運行が、2月下旬から始まる。これまでの「厚01系統」の一部の便について、試験的に国道412号バイパス経由に変更することで、速達性や定時性、利便性の向上を図る。
現在、愛川町の半原と本厚木駅前を結ぶ路線バスは、半原バス停から国道412号線を通る「厚01系統」と、田代方面を通る「厚02系統」がある。
実証運行では、この01系統の路線について、厚木市内の「稲荷木」バス停から先のルートが変更となる。変更後のルートでは、停車するバス停の数がこれまでの16カ所から6カ所と大幅に減るため、本厚木駅や厚木バスセンターへの乗車時間短縮が期待できる。
さらに、県立厚木東高校や県立厚木商業高校に近い「林中学校入口」バス停に停車するようになるため、愛川町内からこれらの高校へ通学しやすくなるメリットもある。
実証運行のバスは朝2便、夜2便で、神奈川中央交通株式会社によると、時間は半原発が午前6時50分発と午前7時10分発、厚木バスセンター発が午後7時45分発と午後9時発。始発点から終点までの運賃は現行運賃(現金570円/IC566円)と同額を予定しているという。
実証運行の利用状況を踏まえ本格運行へ移行することになるが、同社では「既存運航便の振替のため、現状同時間帯に運行している便と同等以上の利用があれば」と話す。
要望踏まえルート選考
愛川町から主要な鉄道駅への高速バスの実現は、小野澤豊町長が公約として掲げていた。
町では実現に向け神奈川中央交通株式会社と協議を重ねていたほか、昨年6月には半原地区のバス停周辺の約2400世帯にポスティングによるアンケートを実施していた。
今回のルートは、このアンケートの結果で多く寄せられた「厚木の高校へ通学しやすい路線に」「渋滞を回避して時間の短縮を」という要望にこたえた形だ。
町企画政策課では「速達性や利便性など、実証運行の結果が良好なら、他の鉄道駅に向けた系統にも同様の取り組みが広がっていく可能性がある。いい結果がでてほしい」と話す。
愛川・清川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|