愛川町愛川地区の区長6人と町議会議員5人が4月22日、愛川町田代の大和屋で懇談会を開催した。このなかで、地域の課題や将来を語り合う「愛川地区まちづくり協議会」の設立に向け、協力して取り組むことが合意された。5月下旬に正式な設立を目指す。
この日の懇談会には、愛川町の愛川地区(両向、川北、宮本、原臼、細野、田代)の各区長と、愛川地区から選出された町議が出席。町が観光拠点として構想づくりを進める半原周辺の現状について話し合った。
このなかで、井上博明議員が「町の当初予算に加え、国からの地方創生加速化交付金も活用し、町では5000万円規模の予算で構想を策定していく。構想づくりは急ぎ足に単年度で行われるため、町民の声を反映させる方策が希薄。住民の声を最大限吸い上げ構想に反映させるため、協議会を作っていきたい」と話した。
協議会の設立後は、愛川地区の全世帯にアンケートを実施し、この回答をまとめたものを町に提出する活動に取り組むという。
参加した区長からは「しっかりした組織を作ることで、住民の声をいかした半原を活性化させる構想できれば素晴らしいことだと思う」「地域のことを皆で考えること、話し合うことは良いこと」など、協議会の設立について前向きな声があがった。この懇談会に出席した11人が発起人となり、正式な設立に向け活動することになった。
現在は、地域産業団体やまちづくり団体などにも協議会発足の周知を図りながら参加者を募っている。個人の参加も受け入れながら、20人から30人規模の協議会を目指すという。
協議会の参加者については、阿部隆之議員から「若い人の意見もしっかり耳を傾けるために、若い世代のグループにも声をかけてほしい」などの声があがっていた。
節目ごとにアクション
愛川地区ではこれまでも議員と区長が懇談会を通して連携を図り、意見交換や町への要望活動を行ってきた経緯がある。
2010年には「旧県警グラウンド跡地の開放について」や「馬渡橋の架け替え事業促進について」などで町や県へ要望書を提出している。
半原周辺では、観光構想づくりとともに横須賀水道半原水源地跡地の利活用をめぐり町民有志が活動を行うなど関心が高まっている。今回の協議会設立について区長の一人は「これまでも協議会については、出ては消え、出ては消えの話だった。ここで設立できれば、まちづくりを若い人につなげていくための、はじめの一歩になるのでは」と話す。井上議員は「協議会を設立し継続性を持たせることができれば、町の課題や将来を考える節目節目で様々なアクションを起こすことができる」と展望を語る。
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