清川村が地域おこし協力隊員2人を採用し6月1日、村役場で委嘱式が行われた。採用されたのは稲葉智美さんと北條芳夫さん。2人は6月4日から村内に住み、地域の活性化や観光振興などの支援に取り組む。
地域おこし協力隊とは、都市部から過疎地域等に一定期間移住して地域活性化に取り組むもの。総務省が推進し、2014年度の時点で400以上の自治体が隊員を受け入れている。
清川村では3月下旬から4月末まで募集を実施。10人の応募者から稲葉さんと北條さんが採用された。任期は6月1日から2017年3月31日の予定だが、最長3年間まで延長できる。
稲葉さんは川崎市出身で、イタリア料理店で約10年間勤務。このうち2年半はイタリアで修業を積んだという。より良い食材を求めて農業の世界にも飛び込み、千葉県で2年間農業に従事した。農業ができる移住先を探すなかで清川村を知り、協力隊に応募した。
これまで清川村を訪れたことがなかったが、「山の間を抜ける風が気持ちよくて爽やか」と笑顔。煤ヶ谷地域に居を構え、野菜の栽培に取り組みながら、道の駅での販売などを行う。料理店の経験をいかして「地元食材のレシピ紹介なども始めたい」と話す。
北條さんは東京都出身。大手広告代理店や自身で設立した会社で広告やプロモーションのコンサルタントを行っていた。都市部での生活が長く田舎暮らしに興味があり、PR・宣伝スキルを活用できる場として清川村の協力隊に応募した。
北條さんも清川村の訪問経験がなかったが、以前から知人から魅力を聞かされていたという。「何かピンと来るものがありました。まずは村の方々とコミュニケーションを深め、一歩ずつ進めていけたら」と話す。村の観光拠点である宮ヶ瀬に住み、活動を行う。
大矢明夫村長は「お二人には清川村を新鮮な目線で分析していただき、村民や村職員も一体となって、村の魅力の再発見や地域振興が推進されることに期待しています」とコメントした。
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