愛川町は2月20日、小野澤豊町長として初めての予算編成となる2015年度当初予算案を発表した。予算案は3月2日から開会される町議会3月定例会に上程され、審議が行われる。
町発表資料によると、2015年度は「安全安心、子育て、健康に配慮した町民生活重視の予算」。
総額は236億4300万円で前年度比4・1%の増額。一般会計は117億4400万円で前年度比2%減。一般会計のマイナスは2年連続となる。
歳入では、町税の柱である個人町民税が少子高齢化の影響で1・8%減の19億2968万4千円。昨年から3527万5千円減少したことになる。法人町民税は、景気の回復基調を反映した増収分が国の制度改正に伴う減収分で相殺され、増減0・0%の6億9900万8千円となった。
歳出の面では、愛川聖苑の屋根・外壁塗装工事や消防救急無線整備の完了、道路等の整備事業減額などにより投資的経費が昨年比29・5%減の5億4319万7千円。その他には、人件費が給与改定や選挙、国勢調査実施などで昨年比2%増の32億9665万6千円となっている。
主な新規・拡大事業と予算額、概要は次の通り▽小児医療費助成事業(1億3450万2千円・医療費の自己負担分の全額助成を4月から中学3年まで拡大)▽認定こども園・小規模保育施設への給付事業(3593万2千円・認定こども園や小規模保育施設へ移行する幼稚園等に対し給付)▽小中学校エアコン設備整備事業(1970万円・小中学校へのエアコン設置に向けた基本・実施設計)▽有害鳥獣対策事業(1260万6千円・有害鳥獣対策実施隊の設置など農作物被害防止策強化)▽愛川ブランド推進事業(380万円・特産品の創出で産業活性化を図る)▽町内全域防犯灯LED化事業(940万8千円・4691基ある防犯灯を省エネ長寿命のLED型へ)
60周年記念事業も
今年、新町発足60年の節目を迎えた愛川町。発表された予算案では、60周年記念事業について特別事業と冠事業があげられている。
特別事業では、町の60年の歩みや四季折々の様子などを紹介する「広報あいかわ特集ページ」の作成(25万3千円)のほか、田代運動公園でカラオケのど自慢やキャラクターショー、花火打ち上げなどを行う「サマーフェスティバル」(835万円)を開催。現在募集を行っている「あいちゃん音頭の制作」(75万円)や、町文化会館で行われる「若者たちの音楽祭」(85万9千円)、「友好都市立科町交流バスツアー」(26万8千円)も企画されている。
その他に、例年開催されている各種事業にあわせて実施する冠事業としては、県立あいかわ公園つつじまつりでの「近隣ゆるキャラ大集合」(200万円)や、農林まつりでの「町内産もち米を使った餅つき大会」(36万5千円)のほか、ふるさとまつりでの「お笑い芸人によるトークショー」(360万円)の開催などを予定している。
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