愛川地区まちづくり協議会が5月14日、観光先進地研修として、横須賀市の「ソレイユの丘(長井海の手公園)」と「JAよこすか葉山農産物直売所・すかなごっそ」を視察した。多くの人を集める施設から、観光知識や施設運営のポイントなどを学んだ。
この視察には、同協議会会員や愛川町職員など33人が参加した。
愛川町では現在、半原地域における観光・産業連携拠点づくりを進めており、これにあわせて同協会は、町民アンケートや半原水源地での花見会など、様々な活動を実施している。今回の視察も、この一環として企画されたもの。
視察を行った横須賀市の長井海の手公園は、旧帝国海軍第2横須賀航空基地跡地。戦後日本に返還され、航空自衛隊航空無線標識所として利用された。その後、国から横須賀市に無償譲渡されており、現在は21・3haの広大な敷地のなかで、食、農業、クラフト、動物とのふれあいが体験できる都市公園となっている。
公園の運営は民間資本が行っており、公園の指定管理者によると、「2016年度の来園者数は約70万人で、経営面でも黒字が見込まれている」という。
愛川町では、半原にある横須賀水源地跡地の利活用が注目を集めていることもあり、視察参加者からは「雇用が増えたのか」「公園の構想策定時に、住民の声は反映されたのか」などの質問があがった。
実際に公園内を見学した参加者からは「施設ができあがるまでの経過を教えてもらい、参考になった」「官と民が共同して進めていく事が大切、参加して認識を新たにした」などの感想があがっていた。
また、JAよこすか葉山の約400人の生産者が育てた地場産野菜をはじめ、花、牛肉、卵などを販売する農産物直売所の「すかなごっそ」についても視察を行い、農産物や鶏卵を生産する愛川町との共通点や、参考にできるポイントなどを学んだ。
視察には小野澤豊愛川町長も参加したほか、吉田雄人横須賀市長が愛川からの視察団を歓迎した。
拠点構想案6月議会で説明
愛川町が進める観光・産業連携拠点づくりについては、今年3月末に建設コンサルタント企業から複数の構想案が町に提示されている。町ではこれらの構想案から、実現可能性や将来に向けた採算性などを考慮し、今年度中の絞り込みを進めている。
町企画政策課によると、実現可能と判断した複数の構想案については、6月に町議会議員向けの説明を行う。さらに、地域住民に向けた説明会なども「今後検討していく」という。
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