横須賀市と京浜急行電鉄、NTTドコモの3者は今月9日(月)から逸見地区周辺で「AI運行バス」の実証実験を開始する。利用者がスマートフォンアプリなどで乗車予約を行い、必要に応じて車両を走らせる公共交通システム。全国初の商業施設、病院と連携したサービスもテストする。産官学で展開中の「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ」の一環。
ドコモの「AI運行バス」は、利用者の配車予約に応じて、AIが最適な移動ルートを決定し、目的地まで走行する。乗車定員は5人から9人の乗り合いで、「バスよりも早く、タクシーよりも安価に移動できる」と市の担当課。時刻表に縛られることもないという。
横須賀市は高齢者を中心とした”移動弱者”の課題を抱えており、解消の糸口を探っているところ。実証実験を行う逸見地区はバス路線がなく、公共交通で住民が不便を感じていた。
今回の実証実験では、AI運行バスと共済病院の電子カルテシステムを紐づけ、病院予約の前日通知が届いた際にAI運行バスの予約も可能とする。これにより通院忘れが防げるようになる。
京急ストア(京急ストアFHaB湘南池上店)とも連携。店舗情報の発信やAI運行バスの乗車クーポン配布を行うなどして外出を後押しする。
AI運行バスでは、スマートフォンの利用が前提となる。高齢者層を中心にこれの操作を苦手とする人が少なくないため、対象地区の住民にスマートフォン教室を開く。ドコモショップ横須賀店にAI運行バスの乗降ポイントも設置、相談体制も整える。
実証実験の実施期間は来年2月24日(祝)まで。運賃は大人300円、小学生150円、未就学児は無料。運行時間は午前8時から午後7時(当日配車予約時間は午前7時から午後6時30分)。乗降ポイントは運行エリア内全35カ所。車両は3台で運行は京急中央交通が行う。
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