横須賀市議会では、議員提出による「（仮称）横須賀市歯及び口腔の健康づくり推進条例」の制定を進めている。議会内に設けた政策検討会議で、市民生活などでの課題解決に寄与するための条例や政策立案を行っており、これまで、「ごみ屋敷」や「がん克服」などについての条例を制定している。
近年、むし歯や歯周病などに代表される歯科疾患は、歯の喪失だけでなく糖尿病や循環器疾患など全身の健康に影響を及ぼすということが研究で明らかになっている。高齢者や要介護者に対しても、口腔衛生状態や咀嚼能力の改善を図ることが、誤嚥性肺炎の減少、認知機能低下の予防など「健康長寿」への働きかけに繋がるとされており、こうした背景をもとに、県や市の自治体単位で「歯と口腔の健康づくり」の条例制定が進んでいる。
市の条例案では、市民に関心と理解を促すとともに、歯科医療関係者だけでなく福祉や教育の現場での連携にも言及。乳幼児期から高齢期まで、各ライフステージでの健診や歯科健康教室など予防・啓発活動のほか、大規模災害時の口腔ケア体制なども盛り込んでいる。
条例案の概要は市役所の情報コーナーなどに配架、市民からの意見募集（パブリック・コメント）も募っている。４月２日（木）まで、詳細は市議会事務局【電話】０４６・８２２・８４６１
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