横須賀市は今月15日、市内に住む70代の看護職の女性が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。症状は軽症だが、医療機関に入院しているという。この女性は芦名の介護施設に勤務しており、濃厚接触者の検査を調整中とのこと。16日には、同市保健所の海老沼隆 感染症対策係長が地元ラジオ局「FMブルー湘南」の番組に出演し、一連の経過とコロナウイルスの予防策を解説した。以下はパーソナリティとの主なやり取り。
市内で初の感染者が確認された。
「女性はエジプトに渡航し、ナイル川クルーズに乗船。このツアーの参加者で帰国後に感染が確認される人が相次いでいた。本人が体調不良を訴え、医療機関を受診しPCR検査を受け、横須賀市健康安全科学センター(日の出町)で陽性と判定された。市は独自で検査機関を持っているため比較的早くフィードバックが受けられる」
─新型コロナウイルスの特徴を教えてほしい。
「人に感染するウイルスは7種類。その内の4種類は風邪といわれるもの。サーズやマーズはコロナウイルスが原因。新型は未解明の部分が多く、分析には半年から1年かかると見ている」
─感染の仕方は。
「飛沫感染と接触感染がある。飛沫は手を伸ばした距離、約1m飛ぶ。これを浴びて吸い込むと感染する。目や鼻からも侵入する。接触感染は、ウイルスのついたものに手を触れ、それを体内に取り入れてしまうことで起こる」
─感染を防ぐには。
「手洗いが大事。適度な運動と十分な睡眠で免疫力を高めることも。不特定多数が集まる密室空間に長時間滞在することは避けたい」
─アルコール消毒とマスクは有効か。
「コロナウイルスはアルコール消毒で感染力を失う。家庭用の塩素系漂白剤を水で薄めて代用できる。マスクは他者にうつさないためのもの。用意できなければハンカチで口を覆うといい。周囲に誤解や不快感を与えないために」
─発熱したら。
「適切な医療機関につなぐため、市保健所『帰国者・接触者相談センター』(【電話】046・822・4308)に連絡することをすすめている」
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