横須賀市は、4月から浦賀行政センターに「生活相談担当窓口」を設置する。地域住民の抱える”困りごと”に対応する常設の窓口で、今年度は田浦行政センターでモデル実施していた。今後は、継続する田浦と浦賀地区での実施内容を検証しながら、2021年度以降、全地区の行政センター内に設ける意向だという。
倒木やごみ集積、福祉の相談
市は昨年4月、地域住民から寄せられる種々の相談に対し、解決に向けた支援を強化するため、田浦行政センターに常設の「地域生活相談担当窓口」を設け=写真、2人の職員を配置した。今年1月末までの約10カ月で、市政相談や市民生活相談が計97件あった。
同センターによると、具体的な内容は、台風による倒木や道路の補修のほか、ごみ集積、防災・防犯、ペット、福祉に関するものなど多岐にわたっている。窓口では市民から相談を受け、内容に応じて市役所庁内の各部署や行政機関に橋渡しし、そのほかに行政では関わりづらい案件に関しては、町内会・自治会や民生委員、地区の社会福祉協議会、ボランティアなど地域を支えている団体に協力を依頼しているという。
「田浦地区は行政センターの近くに警察署などの機関があり、地域のつながりも深い。支え合いや見守りを担う各団体のみなさんに助けられている」と担当課長。窓口では、各所に相談内容をつなぐだけでなく、対応中の経過も把握・確認しながら、完了まで見守っている。
全地区設置に向け検証
市では、地域の実情が異なる場所での状況を検証するため、4月から浦賀行政センターに相談窓口を設置する。管内の人口が多く面積が広い、田浦行政センターのように館内に健康福祉センターを併設していない、といった違いのほか、同館に隣接する浦賀警察署が今年11月に久里浜へ移転することなども理由に挙げている。同行政センターでは、担当者1人を配置する。
市は、21年度以降全行政センターへの窓口設置を検討しており、両地区での検証を反映させていく考えだ。
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