仏師・運慶作の文化財仏像を有する芦名の浄楽寺で本堂改修が今月18日に一区切りがついた。
同寺は平安時代末期から鎌倉時代初期に開創されたと推定。記録に残る限りでは約三百五十年前に改修が行われて以来、大きく手を入れていなかった。昨今国内外で多発する巨大地震を受け、寺を守るべく耐震強化に乗り出した。
今回は古き良き建築様式や歴史を刻んだ木材、彫刻などをできる限り残すことに注力。壁を増やしたり屋根裏や床下に補強材を配して耐震性を高め、屋根板は木材を張り替え、本尊裏を新たに黄金色に装飾し直すなど、重厚な歴史の表現にも配慮した。着工には信徒らからの積立金に加え、新たにクラウドファンディングを立ち上げて基金を募った。副住職の土川憲弥さんは「建替える寺も多い中で、我々は遺していく努力を選んだ。これまで地域の人に守られてきた今の寺が、再び多くの人の手によって助けられ、皆の憩いの場としてこれからも歴史を刻めれば」と話した。
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