横須賀・三浦 人物風土記
公開日:2026.05.29
eスポーツの普及に取り組む団体「Yokosuka eGeneration」で代表を務める 佐藤 翔さん 横須賀市米が浜通在住 19歳
選手から運営へ 広がる輪
○…放課後の教室に響くキーボードの打鍵音と熱いアドバイスの声―。数多の競技と同じく、eスポーツは練習量がものをいう世界。社会人になってからではなく、より若い世代から経験を積んでほしいという思いで、横須賀市内にある高校eスポーツ部へのコーチングを始めた。
○…初めてゲームを触ったのは3歳の頃。自宅にあった携帯ゲームを夢中でプレイしていた。小学生になってからはオンラインの対戦ゲームに熱中。大会に出場し、数百円の賞金をゲーム機器の購入に充てた。転機は高校1年生の時。コンピューター実習の授業中、教諭から言われた「eスポーツの大会に出てみないか」という一言だった。初挑戦の大会で周囲のプレイヤーの真剣さに圧倒され、「娯楽とは違う」ことを痛感した。勝利に向けて技術を磨く過程には、幼少期から中学生まで打ち込んだサッカーと変わらない熱量を必要とした。
○…IT系の専門学校へ進学し、ゲーム業界の仕組みや大会の運営方法について学んでいる。その中で、国内におけるeスポーツの認知度の低さが課題だと考えるようになった。競技人口を増やし、楽しさをより多くの人に伝えるため、「選手」から「次世代を支える存在」になろうと起業を決意。2026年5月に同団体を設立した。
○…eスポーツの魅力は「誰でも始められること」。機器さえあれば場所を問わず、チームメイトとオンラインでやり取りできる。中には、引きこもりだったが、ゲームを通してコミュニケーション力を身に着け、社会復帰を果たした友人もいる。「『自分でもできる』と思ってもらえるよう、まずは学生がeスポーツを始めやすい環境を作る」ことが目下のテーマだ。
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