発達障害や軽度の知的障害のある人らの運転免許証取得を支援する取り組みが久里浜中央自動車学校で9月から始まった。対象者専用の「つばさプラン」を設け、一人ひとりの特性に合わせて学科や技能教習をサポート。「障害者が就労などの社会参加をする上で免許取得は重要な要素。インクルーシブな教習所づくりを進めていく」としている。
同プランでは、教習を始める前に利用者の特性を知るための事前面談や「TPA検査」を実施。運動能力や判断能力、コミュニケーション力を判定し、利用者の個別サポートにつなげる。
具体的には指導員数人でチームを組み、学科の理解が難しい人には模型を活用したり、マンツーマンが苦手な場合には技能教習で別の指導員が同乗するなどする。また卒業時には万が一の交通事故に備えたマニュアルや保護者に連絡するための「HELPカード」を進呈。取得1カ月後と1年後にはフォローアップ教育も実施する。
取得できる車種はオートマチック(AT)のみ。料金は一般と比べて約14万円高い価格に設定した。同校によると、同様のプランを導入する自動車学校は全国で22校あり、県内では2例目。
同校ではこれまでも障害者就労の促進に取り組んできたといい、同校の秋元隆行さんは「障害がある人は免許の取得を諦めてしまうケースも少なくない。取得を支援し、社会進出を後押しできれば」と話した。
問い合わせは同校【電話】046・835・3111。
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