戻る

横須賀・三浦 トップニュース経済

公開日:2026.06.19

三 浦 市城 ケ 島 異業種タッグで養殖拠点 夏・冬異なる魚種の「ニ毛作」

  • 異業種タッグで養殖拠点 (写真1)

 三浦市三崎町城ヶ島の三和漁業協同組合城ヶ島支所と産業用ガスの提供などを専門領域とする(株)巴商会は6月15日、連携して運営する陸上養殖試験場「城ヶ島Labo」を公開した。同組合の施設内に設けた3つの水槽で、5月から10月の夏季は白身魚の「スギ」、11月から4月の冬季は市場ニーズの高い「トラウトサーモン」を育てる。各1トンの生産を目指す。

 同組合が有する設備と異業種の技術を掛け合わせて「育てる漁業」に挑む。背景にあるのは水産業を取り巻く環境の変化だ。顕著となっている海水温の上昇に伴う、漁獲量の低迷や後継者不足などの状況は年々厳しさを増しており、陸上養殖のサポートを事業化している巴商会のノウハウを活用して通年で安定した生産を目指す。

 同ラボの養殖事業は、かつて使用していた海水ポンプ場など既存の漁協施設を活用して今年1月から運用が進められてきた。直径約4メートルの大型水槽3基や海水のろ過装置、遠隔での24時間監視・管理できるシステムなどは巴商会が設備費を投じて整備した。

 今春には初となるサーモンの育成に成功し、確かな手応えを得ている。これからの季節は、台湾から搬入した水温上昇への対応力が高い南方系の魚である「スギ」の育成に着手。冬と夏で水温に応じて異なる魚種を育てる「二毛作」の養殖スタイルを確立させる。

 今後の展開としては、2年間を目途に試験飼育とデータ蓄積を行い、年間5トンの水揚げの実現をめざす。「将来的には水槽の設置を島内全域に広げ、年間54トンの水揚げを誇る本格的な水産事業に発展させたい」と巴商会の担当者。同組合も城ヶ島産の「スギ」「トラウトサーモン」を三崎マグロと並ぶ名産品に育てていく狙いがあり、「島内の宿泊施設や飲食店などで地産地消メニューとして提供していく」と石橋英樹支所長は意気込みを話した。同組合支所に併設している直売所でも扱っていくという。

横須賀・三浦 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

横須賀・三浦 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

横須賀・三浦 トップニュースの新着記事

横須賀・三浦 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS