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公開日:2026.09.18
横須賀市上下水道局 マンホール事故防げ 消防と連携の救出訓練評価
生活インフラの下水道に関し、自治体や企業が実施した好事例を表彰する国土交通省の2026年度(第19回)「循環のみち下水道賞」で、横須賀市上下水道局が防災・減災部門賞を受賞した。下水マンホール事故を想定し、消防局と連携して行った「生体要救助者救出訓練」が評価された。9月10日に同省で授賞式が行われ、金子恭之国土交通大臣から廣川淨之局長に賞状が贈られた。
「防災・減災」部門で国交大臣賞
同賞は、健全な水循環や資源・エネルギー循環などの創出に寄与する優れた取り組みを表彰するもので、毎年実施されている。
下水道施設の点検時などに、汚泥から発生する有毒な硫化水素を作業員が誤って吸い込む事故が全国的に発生する中で、同市でも2014年に死亡事故につながった痛ましい例があった。こうした教訓を踏まえ、マンホール内という特殊な現場で動けなくなった作業員を想定し、消防と連携して迅速に救助する訓練を実施したことが今回の受賞につながった。
事故発生時は消防隊員が現場に駆け付けて救出活動を行うが、下水道施設内の特殊な構造や状況を十分に把握できていない場合、二次災害につながるリスクもある。
これを解消するため、同市では実際のマンホール施設を使用して緊急時の対応を実体験。上下水道局と消防局の具体的な連携手順や役割分担を明確化することで、迅速な対応が求められる救助現場での救出方法の仕組みを整えた。
こうした部局を横断した合同訓練は全国的にも例がなく、「下水道という閉鎖空間や硫化水素の発生という状況下で酸素ボンベを背負い、生身の人間の重さを感じながら訓練を行ったことは、両局にとって大きな学び」と廣川局長。全国の上下水道事業者による研究会議で発表したところ、消防局と調整して導入を検討したいという声が多く寄せられたという。
廣川局長は「作業員の命を守るためのノウハウを『横須賀モデル』として全国へ発信し、事故防止に努めたい」と抱負を語った。
職員発案「命を守る」試み
事故発生の危険がありながらも、これまで実際のマンホールを使用した訓練は行われてこなかった。今回の取り組みを主導したのは、上下水道局の千場修平さんと中山慎さん。プライベートでも親交のあった消防局職員に訓練の実施を持ちかけ、互いに危機意識を共有したことで実現した。
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