市立三崎小学校(及川圭介校長)では、三浦市老人クラブ連合会と連携し、本年度からグラウンドゴルフクラブを新設した。活動を通した競技の振興と世代間交流もめざした取り組みで、今月15日にスタート。及川校長は「地域の高齢者と子どもたちが知り合い、ふれあういい機会。見守りの目が増えることで、安全対策にも繋がる」と話した。
三崎小学校では4年生以上を対象に授業の一環として運動系・文化系のクラブ活動を実施している。近年では全国的に少子化に伴う学校の小規模化や指導教員不足が進行。選択できるクラブの種類や回数を制限せざるを得ない学校が多いなか、生け花や釣りクラブなどが地域のサポートを得て活動しており、このたび新設されたグラウンドゴルフクラブもその1つだ。
今回、指導役を務めるのは、市内29の老人クラブが加盟する連合会「ゆめクラブ三浦」(熊谷末男会長)のメンバーで、年間9回の講師派遣、専用クラブやボールなど用具の貸し出しで補助していく。
地域の高齢者が先生に
ゆめクラブメンバーからルールを教わった後、所属する9人の児童はグループに分かれ、校庭に作られた15mと30mのコースでゲームに挑戦。ボールを打つ力加減や軌道の調整に苦戦しながらも、ホールポストまでの打数の少なさを競い合った。
部長の増冨柊人(しゅうと)(小6)くんは「難しかったけれど、ホールポストに入ると楽しい。クラブ以外でも練習してホールインワンを出してみたい」と笑顔で感想を話した。
「子どもたちは習い始めると上達が早い。いずれはみんなで試合が出来るようになれば」と同会副会長の川松賢治さんは活動初日を振り返る。1時間の交流だったが、早くも競技のコツをつかんだ様子の児童らに目を細めて喜んだ。
核家族化や高齢者のひとり暮らしが増えたことで、家庭や地域で高齢者と子どもが接する機会が減少している昨今。同校はともにプレーを楽しむことで「他者を敬い、お互いを大切に思う心を育んでほしい」と子どもたちの健全育成への効果にも期待を寄せた。
グラウンドゴルフは年齢や性別、身体能力を問わず楽しめる鳥取県発祥のスポーツ。愛好者は300万人を越えるとされ、子どもたちとの世代を越えた交流に好適な競技としても全国各地で親しまれている。
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