三浦市社会福祉協議会職員で、第4次地域福祉活動計画の策定を主導した 杉崎 悠子さん 菊名在勤 31歳
「地域福祉をもっと身近に」
○…住民や関係機関らが連携して取り組む地域福祉活動の指針をまとめた「地域福祉活動計画」。その第4次計画の策定に携わり、編集人を務めた冊子がこのほど発行された。「社会参加を促すベースとなる1冊ができた。ヒアリングや会議に協力してくれた人たちのおかげ」。しかし、計画完成がゴールではなく、まちづくりのスタート。「次はいかにして関心を持ってもらうか」
○…県立保健福祉大学卒業後、2011年に入職。高校時代は心理カウンセラーに憧れた時期もあったが、「より根本的に課題解決できるのでは」と社会福祉を専攻した。ボランティアセンターの事務局などを経て、現在は広報誌「社協みうら」の編集や人事、イベント設営といった多岐にわたる業務を担当。「住民や職員が活動しやすい環境を作る、いわばコーディネーターです」
○…「地域福祉において、主役は社協ではなく住民」。誰もが安心して自分らしく暮らせる街をつくるためのサポート役に徹する。縁の下の力持ちゆえ、「社協って何の仕事をしているの?」と聞かれることもしばしばだと言い、認知度の低さと表裏一体である現状を憂う。当然、自身も早くから社協の存在を知っていた訳ではない。業務とはいえ興味を持ち、知ろうとする姿勢を持ったことで「実は一人ひとりに身近な存在なのだと気づけた」と振り返る。
○…仕事の醍醐味は「多くの尊敬できる人たちがそばにいること」。他者を思いやり、ボランティアに積極的な人生の先輩の姿を近くで見て、刺激を受ける日々を送る。福祉ニーズが多様化するなか、今後さらに必要となるのは、“先輩たち”に続く人材の育成だ。「頑張る人たちを支えたい」との思いはことさら強くなっている。
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