ウインドサーフィンの世界選手権で準優勝した 豊岡 美枝さん 逗子市在住 50歳
自然体で楽しむ競技人生
○…今年7月にイタリアで開催されたウインドサーフィンの世界選手権に23年ぶりに出場し、準優勝を果たした。栄冠まであと一歩のところだったが、「思い入れのある大会にまた出場することができ、表彰台に上がれて嬉しかった」と顔をほころばせる。
○…15歳の時、友人に誘われて競技を始めた。すぐに頭角を現し、1986年、17歳の時に日本人女性として初めて世界チャンピオンになったのが、同大会だった。その後もトップ選手として活躍し、20代のときにはJOC強化指定選手に選出。日本代表として世界各地を転戦した。惜しくも五輪出場への切符は逃したものの、競技者としてかけがえのない経験を積んできた。
○…2004年に息子を出産したことで、一旦は競技から離れた。「なかなか時間が取れないので、海に出たとしても遊び程度でした」。しかし、子どもが成長し、時間に余裕が出てきた3年ほど前に、鎌倉や逗子海岸で開かれた大会に出場すると、アスリート魂に再び火がついた。「体力も感覚も衰えを感じたのと同時に、レースへの出場が目標になった。家族の理解と協力、そして何より目の前に海がある環境に後押しされました」という。
○…ウインドサーサーフィンの魅力を「海上では同じコンディションが2度とないこと。波や風の力を受け入れ、どう組み立てていくかを考え、進んでいくのが面白い」と目を輝かせる。所属する石渡マリンクラブを拠点に、週2〜3日は逗子海岸で練習に打ち込んでおり、来月にはタイで開かれる国際大会に出場する予定だ。「初めて風の力で進んだ不思議な感覚は今でも覚えている。これからも、楽しみながら競技を続けていきたい」と笑顔で語った。
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