逗子・葉山 経済
公開日:2021.01.01
朝市や「ビッグハヤマ」の積み重ねが結実
葉山ステーションの歩み評価
町商工会が全国グランプリ受賞
葉山町商工会(栁新一郎会長)が昨年11月、「令和二年度二十一世紀商工会グランプリ」を県内で初めて獲得した。日頃の事業者に対する後方支援のほか、長柄の商業施設・葉山ステーション運営における安定的な経営や、地域貢献が評価された。
この賞は全国商工会連合会が、1659ある中から顕著な実績をあげている商工会を顕彰するもの。今回は葉山ステーションの運営において補助金に頼らない経営を実践し、行政や地域住民と緊密な連携を取りながら、まちづくりも担っていることなどが評価され、栄冠に輝いた。
昨年度の来客数は65万人にのぼる同施設。地場の新鮮な野菜や果物、海産物のほか一通りの日用品が並び、長柄や葉桜エリアの利便性向上にも寄与。「観光客だけでなく、地元の方にもご利用いただいていることが評価されて良かった」と商工会事務局長の石井宏一さんは笑顔で語る。
挑戦の歴史
同施設オープンに至るまでは、紆余曲折と商工会関係者による挑戦の積み重ねがあった。
原点は今から30年前。葉山鐙摺漁港で「ハヤマ・マーケット日曜朝市」を始めたこと。「補助金や商工会には頼らない」をモットーに、ゼロから農家や漁業関係者と連携して準備を進めたが、「チラシ代だけはどうしようもなく、商工会に負担してもらった。開催日を日曜にしたのは、毎回お知らせしなくても済むと思ったから」と栁さんは懐かしそうに振り返る。6年間ほどうまくいかない日々が続き、「もうやめようか」と意気消沈していたところ、当時の漁組合長から「諦めるな」と叱咤激励を受け継続。そのうち口コミが広がるなどして、今では町を代表する定期イベントとなった。ここでの出店を機にデパートのバイヤーの目に留まり、他地域に進出を決めた店舗も多い。
同時期に始まった年1回の「ビッグハヤママーケット」とあわせ、週1回の「朝市」が軌道に乗ったことで、次なる目標である「日常的に地場産品が売れる場所」が見えた。しかし、「人は来るのか」「そんなに売るものを確保できるのか」といった不安は尽きなかった。柳さんらは日夜関係者と話し合い、疑問点を一つずつ解消し、「ようやく覚悟が決まった」のが2008年のとある日。その3日後、リーマンショックが世界経済を襲い、この計画も一旦保留となった。しかし、めげることなくこの期間に行政や地域住民と信頼関係を深め、2016年のオープンにこぎつけたという。
役割ぶれずに
今回評価されたのは葉山ステーションの業績だけではない。審査に応募するには10数項目にわたる日頃の活動を全てクリアしていることが必要で、「経営相談など職員が会員に真摯に向き合ってきた積み重ね」と栁さん。身近な場所に自分の商品を売る場所があることがモチベーションに繋がる事業者も多い。生産者と消費者、そして地域全体を活性化させるハブの役割を担う葉山ならではの「駅」は、これからも地域とともに歩みを進める。
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