逗子・葉山 社会
公開日:2026.07.31
池子区会盆踊り 伝統の輪に国境なし 米軍住民と交流深める
逗子市池子地区の町内会「池子区会」が主催する盆踊り大会が池子神明社境内で8月1日(土)に開かれる。今年は、米海軍池子住宅地区の住民と逗子市民をつなぐ市民団体「逗子日米協会」の協賛を得て、例年参加が多かった米軍関係者らとの交流をさらに深める新たな試みに乗り出した。
同会は池子地区に11ある町内会・自治会の1つで約800世帯からなる。例年、同大会を実施しており、参加者は日本人の地域住民が中心だった。だが、コロナ禍の影響で一時休止を挟み、2024年に再開すると、池子神明社のほど近くに立地する米軍家族住宅地「池子ヒルズ」の住民や米軍関係者が参加者の大半を占めたという。岡本龍彦副区長は「全国的にも日本の文化を楽しむ外国人が増えている。SNSや口コミで『盆踊りが面白い』と噂が広がったのでは」と推察する。
こうした背景を受け、「このチャンスを逃す手はなかった」と金松貴子区長。積極的に参加を呼びかける方向に舵を切った。ヒルズの住民に盆踊り大会を直接的に周知する狙いで、約20年にわたり池子に住み同区会に属する退役軍人のフランク・ミラーさんに広報役を一任。ミラーさんが同区会作成の英語版ポスターの単語や文法など不自然な箇所が無いかを確認のうえ、ヒルズ内のマンションなど11カ所に掲示した。ヒルズ内で家庭菜園をする趣味グループにも参加しているミラーさんだからこそ実現した試みだ。
さらに同区会は「逗子日米協会」へ協賛を打診。同協会の眞下政次会長によると、コロナ禍以降、組織再編に伴い米軍側の公式な交流窓口が消失したことで、以前まで長年続いていたヒルズ住民との接点を失っていたという。そのような中で声掛けがあり、「再び交流の機会を紡ぎ直す好機」と捉え、協力を決めた。
同住宅を巡っては1983年7月に当時の防衛施設庁が建設を表明。以後、約10年間にわたり市を二分するほどの議論を巻き起こした。現在は約860戸、約3400人の米軍関係者が暮らす。「かつての歴史と今に至るまで様々な考えや事情があるが、共存していく時代に入っているかもしれない」と岡本さんは話す。
神輿担ぎなど地域の祭りにも積極的に参加してきたミラーさんは「日本の文化が大好き。とても楽しみ」と笑顔を見せる。
当日はやぐらを囲み、『逗子音頭』や『ダンシング・ヒーロー』など全8曲を実施。子ども向けにアイスなどの配布も。午後6時から8時。雨天中止。
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