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逗子・葉山 社会

公開日:2026.08.28

逗子在住阿部 路さん 海の家に「子ども食堂」

  • 海の家の前に立つ阿部さん

    海の家の前に立つ阿部さん

  • 海の家に「子ども食堂」 (写真2)

 逗子海岸の一画に構える海の家「プリンセスウェーブ」に8月16日と23日、子ども食堂が期間限定でオープンした。主導したのは、逗子市在住の阿部路(みち)さん。「ロボくんたちの朝ごはん」と題し、8月初旬に池子会館で初開催した出張版として実施され、午前8時からの1時間で約30人が訪れた。来夏以降は、「様々な海の家で定期的に開ければ」と阿部さんは話している。

 阿部さんは、「人とまちの距離が近い」という理由から、子ども食堂を開くため今年3月に都内から逗子市へ移住。数年前から地域の子ども食堂を見学したり、手伝ったりしながら、構想を温めてきた。その知見も生かしながら、8月3日から9日の間、池子会館で「ロボくんたちの朝ごはん」と名付け、初開催。運営ノウハウを持つ「ずし子ども0円食堂」などの協力も得ながら実施し、期間中は毎日30人ほどの子どもたちが訪れた。保護者アンケートでは「夏休みは、子どもだけで朝食を食べる日も多いから、こういう場があるのはありがたい」といった切実な声が寄せられた。

 この池子会館での取り組みを聞き、関心を寄せた海の家からのオファーで実現したのが、今回の出張開催。23日には大人を含めて34人が訪れ、海を見渡すロケーションで子どもたちは波音を聞きながら美味しそうにカレーを頬張り、特別な朝のひとときを楽しんだ。

 阿部さんがこの活動を始めた原点は、自身の小学生時代の体験にさかのぼる。一時期、実家の朝食に友人が頻繁に訪れ、一緒にごはんを食べていた。当時は当たり前の風景だったが、振り返るとその友人は「支援が必要な環境」だったのかもしれないと気づいたという。同時に、一切の特別視をせず自然に受け入れていた両親の姿勢に感銘を受けたこともあり、「自分もそんな空間をつくりたい」と心に決めた。

 そのため、阿部さんはこの活動をあえて「子ども食堂」と名付けなかった。支援する側と受ける側という"施す・施される"イメージがつくのを避けるためだ。そんな思いから親しみやすい「ロボくんたちの朝ごはん」と命名。朝食の時間帯にこだわったのも、小学生時代の原体験に基づいている。

 今後は、海の家での開催を来夏以降も土日を中心に様々な店舗へ広げていく考えだ。また、池子会館での開催は次回春休み頃を予定している。さらに、将来的には逗子市内にある5つの小学校区すべてに拠点を置く「常設の食堂」の立ち上げも構想している。

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