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公開日:2026.09.11

逗葉地域医療センター 赤字経営で一部事業廃止 両市町、約1億7千万円補填へ

  • 池子にある逗葉地域医療センター

    池子にある逗葉地域医療センター

 逗子市や葉山町、逗葉医師会が出資する(公財)逗葉地域医療センター(同市池子)の経営状態が悪化している。これを受け、2026年度末をもって健診・検診事業が廃止されることが決まった。これに伴い、逗子市・葉山町は合わせて約1億7200万円を補填として9月議会に補正予算案を計上。葉山町議会では9月4日に同補正予算案が可決されている。

 同センターは1983年、逗葉医師会の急患診療事業を継承する形で設立。2012年に公益財団法人に移行し、休日や夜間の一次救急のほか、訪問看護、在宅医療介護などを担う地域医療の中核拠点となっている。なお、「夜間・休日救急」「訪問看護」「在宅医療・介護連携相談室」の事業は今後も継続される見通し。同センターの理事会には、両自治体の職員も理事として参加している。

 国保加入者を対象にした特定健診や高齢者健診などの集団検診は両自治体合わせて年間約3千人が受診。民間事業者の台頭による受診者減少に歯止めが利かなくなる状況が続いていたという。

 これを受け、今年7月に、同センターから両自治体へ正式に支援要請がされた。

 逗子市・葉山町は計1億7200万円を補填する方針(逗子市約1億1500万円、葉山町約5700万円)。補填先の使途は、一次救急医療事業にかかる昨年度不足額や指定管理料の増額分のほか、健診事業廃止に伴い発生する職員の退職手当、設備処分費などとなっている。

 自治体の担当者は「理事は医師会や歯科医師会、両自治体などから出ているものの、専任の経営陣がおらず、前例踏襲の運営が続いていた」と構造的な課題を話す。

 9月1日の記者会見で、桐ケ谷覚逗子市長は「赤字が改善されず事業として成り立たない以上、これ以上の補填は正しくないと判断し事業閉鎖に同意した」と説明。そのうえで、「赤字改善に向けた危機感が足りなかった」と指摘した。山梨崇仁葉山町長は8月26日の会見で「休日・夜間の救急は公共的活動として維持が必須。一定の補填はやむを得ない」とし、今後の財団の事業運営に関しては「改善の余地がある。今後、積極的に経営に関わっていく」とした。

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