戻る

逗子・葉山 社会

公開日:2026.08.14

スカイランナー 山岸大志さん 逗子から世界の山々へ挑む

  • 山道を駆ける山岸さん(本人提供)

    山道を駆ける山岸さん(本人提供)

  • 昨年のユーススカイランニング世界選手権では日本代表のキャプテンも務めた

    昨年のユーススカイランニング世界選手権では日本代表のキャプテンも務めた

 標高差あふれる険しい山岳地帯を鋭いバランス感覚とスピードで駆け抜ける「スカイランニング」。この極限の世界で逗子から世界の山々へと果敢に挑む若者がいる。プロスカイランナーの山岸大志さん(18・東海大)だ。山をフィールドにして早8年。アスリートとして世界をめざす情熱と挑戦を追う。

 「同じ場所をぐるぐる周るトラック競技より、五感で自然を感じられる山が好きなんです」。白い歯をこぼし、柔和な雰囲気でそう語るが、主戦場は時に命の危険すら伴う苛烈な世界だ。

 小学5年生の夏。通っていた地元の自然体験クラブでコーチに勧められ、桜山や長柄の山を走り始めた。大人に混ざって険しい山道を駆け巡ってきたことで、急斜面やゴツゴツとした岩場を「怖い」と感じない鋭い感覚と、巧みな下りのテクニックが培われていった。中学時代の2020年には友人らと「逗子スカイランナーズ」を設立。現在は代表として、大学生活の合間を縫って、県内の小中学生ら約20人の仲間とともに汗を流している。

世界最高峰のユース部門へ

 今年プロ契約を果たした山岸さんは、8月下旬にフランス・シャモニーなどで開催される世界最高峰の山岳レース「UTMB」の期間中に行われるユースカテゴリー「YCC」へ出場する。世界各国から同世代のランナーが集うこの舞台で、イタリアとフランスを股にかけ、15Kmと5Kmの2日間にわたる高強度なスピード勝負に挑む。

 ヨーロッパの山は日本と異なり木々が少なく、荒々しい岩場が露出しているのが特徴の一つ。一歩足を踏み外せば滑落や、落石に遭う危険が付きまとう。自身の過去のレースでは過度な疲労に気づかずゴール後に気絶したり、レース中に自身よりも大きな落石が目の前をかすめていったりと生命の危機を幾度となく経験。「スカイランニングは、常に危険と隣り合わせのエクストリームスポーツ。自分の体としっかり対話して、無事に生きて帰ってくることが一番の目標」と冷静に己を見つめる。

 8月中旬には渡欧し、スペインでの合同合宿を経て決戦の地へ向かう。自身が海外で挑戦する姿を動画に収め、地元のシネマカフェで上映会を開くなど、スポーツを通じた多様な生き方や世界のカルチャーを地元の子どもたちに伝える活動にも余念がない。

 「目標は世界トップ10。自分に負けず、最後まで攻めの走りを貫きたい」

逗子・葉山 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

逗子・葉山 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

逗子・葉山 ローカルニュースの新着記事

逗子・葉山 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS