タウンニュース藤沢版では、2月12日(日)に投開票が行われる藤沢市長選へ出馬表明をしている立候補予定者(1月31日現在)へ藤沢市政に関する質問を投げかけ、回答してもらった(出馬表明順)。
Q1)東日本大震災から10カ月が経過、関東でも4年以内にマグニチュード6以上の確率で大地震が来ると言われ、神奈川県も最大10.5mの津波到達を想定した。災害時の対策について自身の考えは。
A1)
(鈴木)私どもが市全域で行ったアンケートでは、堤防による防災より現実的な減災が約80%を占めた。これに従い災害時の適切な避難計画と、災害後に即座に動き出せる体制のための事前手配、そして津波災害時などに弱者を一端域外避難させ、労働可能者は復旧への雇い入れを行う。
(海老根)津波避難用の「なぎさタワー」の設置、津波ハザードマップの早期改定、一部公共施設の高さ規制の解除等により、津波対策をさらに強化するとともに、危機管理室の設置、近隣市町との広域連携により総合的な危機管理体制を強化し、市民力・地域力による「災害に強いまちづくり」を推進していく。
(三野)市長は沿岸部での高度規制緩和に言及したが、景観に配慮し、住民の意見を十分に取り入れ、例えばマンションであれば上層階に避難場所として活用できる集会所のような公共スペースを設ける等の条件付きでなければ、安易な規制緩和のみでは、災害時に機能しない。
Q2)昨年の大阪市長選では「二重行政」が争点になった。藤沢市と国、神奈川県との関係の中で、「二重行政」と考える点は。また、どのような解決策が考えられるか。
A2)
(鈴木)基本的には市の事は市でやる形に権限が委譲されるのが好ましいのですが、現状は委譲されても市側の能力として整っておらず、余計な混乱を招きかねない。まず現在失われている市政の信頼回復、公正性、効率性を取り戻すことで、湘南地区の中心として能力を養うことを優先する。
(海老根)「二重行政」については、市・県・国と連携して無駄のないように取り組んできたところである。複数の主体が実施している事業がある場合は、市・県・国の役割分担を明確にし、必要であれば法令改正や市への移管を提言し、効果的な事業の執行に努めていく。
(三野)藤沢市等一般市では、国県との二重行政よりも、例えば道路の管理等の複層化は各方面の声を聞き整理が必要。藤沢市として問題があり市民に影響するのは、国県とよりも、現市長が進めた本庁と各市民センターとの市内の二重行政であり、多くは本庁に一元化すべき。
Q3)全国的に、生活保護世帯の増加が問題となっており、藤沢市でも対策が求められている。自身の考えは。
A3)
(鈴木)本当に必要な方に対しては無理を申しませんが、働ける方は極力働いていただけるよう雇用の促進を行う。また生活保護の適用そのものに関しては、一般市民が不公平感に感じないよう厳格に行い、その結果として必要とされる方に安定的な生活保護が行えることを目指す。
(海老根)藤沢市では、生活保護世帯数が3,000世帯を超えていることから、ケースワーカーをさらに増員し、窓口相談の対応を充実させるとともに、就労支援相談員による求職支援により、生活保護者の自立支援を積極的に図っていく。
(三野)生活保護の制度は、不正受給や犯罪組織に利用されるといったことが全国的に問題になっているので、市としては的確な実態調査と適切な対応が必要であり、国レベルでは制度の在り方について変更の余地があると考える。
Q4)藤沢市内で行われる選挙では毎回、低投票率が問題になっている。今後の対応として具体的な解決策は。
A4)
(鈴木)最も重要な問題は本市でも問題となっています「政治への信頼が失墜している」事だと考える。まずはその信頼回復を行い、次に地域経営会議や政治への市民参加のシステムを通して、市民が政治にふれあう機会を増やし、私もまた皆様にお会いして耳を傾ける機会を設けていく。
(海老根)各候補者がこれまでの実績をしっかり示すとともに、堂々と藤沢市の将来のビジョンと政策を示し、市長選挙を戦っていく必要がある。有権者の投票で何が変わるのか分かれば選挙に関心を持ち、投票率が上がるとともに、より良い市政が実現する。
(三野)選挙だけではなく、常日頃から次世代の将来を見据えた政策に対して有権者の関心が高まることで、未来のためにどのような候補者を選ぶべきかという意識が高まり、投票行動につながってゆくと思う。そのためには、マスコミに対しても選挙だけではなく政策を掘り下げる報道が期待される。
Q5)日本一「●●●●●●●●●●なまち、藤沢市」とキャッチコピーを付けるとしたら、●にどのような言葉を入れるか。
A5)
(鈴木)日本一「自然と都市が共生するまち、藤沢市」
(海老根)日本一「市民力・地域力が充実し、一生住み続けたいまち、藤沢市」
(三野)日本一「住んでいてよかったと思えるようなまち、藤沢市」
Q6)自身の姿勢について。
・ 尊敬する人
・ 座右の銘
・ 自身の長所と短所
A6)
(鈴木)
・劉備玄徳(りゅうびげんとく:三国志)
・災い転じて福となす、人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)
・長所は温厚、人に配慮する性格。短所は控えめ、口下手。
(海老根)
・松下幸之助
・「心、ここにあらざれば、観れども見えず、聴けども聞けず、何事も心を込めて当たるべし」
・長所は始めたことは最後までやり抜くこと。短所は物事をやり始めると、熱中しすぎてしまうこと。
(三野)
・伊東正義
・信
・凝り性、完璧主義なところが長所にも短所にもなる。
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