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公開日:2026.09.18
高浜中1年 石田啓さん 盤上の熱戦で快挙 言葉の壁越え金銀銅
世界各国の猛者が集う頭脳スポーツの祭典「マインドスポーツオリンピアード(MSO)」が先月22日〜30日、英国・ロンドンで開催された。30周年を迎える大規模な大会。高浜中学校1年生の石田啓さんは13種目のボードゲームに挑み、将棋で全体2位、子どもの部(17歳以下)で1位、ラミーキューブで全体3位、ハイパーバックギャモンの子どもの部で3位に入るなど、初出場ながら快挙を成し遂げた。
MSOは将棋やチェス、囲碁、バックギャモンなどあらゆるマインドスポーツを集めて世界一を決める一大イベント。
石田さんは9日間で5種目以上で競う「ペンタマインド」にエントリーした。前日に急遽ルールを覚えた競技に参加するなど過酷なスケジュールの中、会場では韓国の選手からアドバイスを受けたり、現地でペアを組んだポーランドの強豪選手から成長を褒められたりしながら、国境を越えた絆が育まれた。
「言葉がなくても交流できることが分かった」と石田さん。勝敗を超えた盤上のぬくもりと手応えを振り返る。
紡ぐ絆
石田さんは10歳の時、辻堂南部市民の家を拠点とする「将心比心クラブ」を発足。多世代が楽しめるボードゲームの普及に取り組んでいる。
MSOでは「災害時に気持ちを和らげる ボードゲームで楽しむ」「避難所でボードゲームを活かし楽しむ」をテーマとしたプレゼンテーションも実施した。「心と体と頭はつながっている。ボードゲームは心を温め、頭を刺激し、体の緊張を和らげる力がある」と石田さん。▽誰もが孤立しない場を作れること▽ルールが世界共通であることから日本語が分からない外国人や障害のある人とも自然に会話や交流が生まれること▽子どもが安全に集中して遊び保護者は安心して被災した自宅の片づけ作業に向えること▽頭脳プレーは高齢者の認知症予防にもつながること――などを力説。身の回りの廃材を使った手作りボードゲームや防災すごろくといった遊びを通じ、防災意識を高める工夫も紹介した。
普段は陸上部の砲丸投げに打ち込み、学業と両立させながら多忙な日々を送る石田さんだが、夢は「辻堂で世界的な大きいボードゲーム大会を開くこと」。 困難な状況にあっても、盤があれば笑顔と対話が生まれることに触れた上で、「世界にはまだ知らないボードゲームがたくさんある。一つ一つ覚えて、今度はちゃんと準備して、大会で好成績を残したい」と前を向いた。
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