献血活動を進める神奈川県日赤紺綬有功会藤沢支会の新支会長に就任した 葉山 太一さん 石川在住 51歳
誰かを救う献血を習慣に
○…市内の献血活動や普及・啓発に力を注ぐ団体の会長に選ばれた。大相撲との連携やコロナ禍でのキャンペーンを仕掛けた前支会長に「どうだ」と声をかけられた。ひるまなかったと言えばうそになる。だが「誰かがやらなければならないのなら私が。ダメだったら代えてもらえばいい」と決意した。「前任者が素晴らしいものを作ってくれた。それを発展させていくことが役割」と力を込める。
○…公私とも相談にのってくれていた前支会長の誘いで「違う世界を知るきっかけに」と入会したが、実は「注射も血も大の苦手で、家族が一番驚いていた」と笑う。今も決して得意ではない。しかし「自分の子どもや、身近な人が輸血を必要としていたら、そんなこと言ってられない」と自分事にして克服している。さらに「人前でしゃべるのも得意じゃない」とも。だが、慎重に言葉を選び、落ち着いた声音の話しぶりは説得力を持つ。弱さを知り、成長につなげるリーダーの姿が見える。
○…大学卒業後1年余りの修行を経て、父の経営する水道工事の会社に入社。しかし、わずか5年ほどで父は他界。20代にして社長になった。右も左もわからず、空回りもあった当時、支えてくれたのは周囲の人。「世代関係なく接してくれて、成長させてくれた」と感謝を込めて口にする。一方、その人脈を作った父の「偉大さ」も知った。その背中を追い「家族を一番に、みなさんを笑顔にする」ことがモットーだ。
○…献血活動がまだ一般的ではないことを課題ととらえる。将来を見据え、教育現場で子どもたちに必要性を説くという構想もある。「誰もが誰かを救い救われる、そんな価値観を広めたい」と熱を込めて語った。
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