藤沢市と江ノ島電鉄は10月から江の島サムエル・コッキング苑＝写真＝の日中（午前９時〜午後５時）の入場料を無料にすることを決めた。昼間の誘客を促進し、観光客の長期滞在や地元経済への波及効果を図る。15日、藤沢市議会２月定例会に関係する改正条例案を提出した。
同苑では現在、大規模改修工事を実施。昨年末には温室遺構展示棟や子ども用遊具が完成した。
現行入場料は大人２００円、子ども１００円。これを工事の完了を見込む10月から日中は無料にし、夜間（午後５時〜）を大人５００円、子ども２５０円に値上げする。
同苑では近年、関東三大イルミネーションに選ばれた「湘南の宝石」をはじめ、夜間観光振興が奏功。観光客増加の一方で、「一部がオーバーツーリズム化しつつある」（市観光課）として、客足の平準化を図りたい考えだ。
同課では「地元商店に客足が増える『シャワー効果』も期待できる。元別荘地である同苑の歴史を踏まえ、別荘に足を運ぶ感覚で日中観光を楽しんでほしい」と話した。
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