藤沢市長選が11日に告示され、18日の投開票に向けて1週間の舌戦が始まった。立候補を届け出たのは新人で元県議の国松誠氏(62)と新人で政治団体代表の相原倫子氏(63)、現職で4選を目指す鈴木恒夫氏(74)の3氏。現職3期12年の継続か刷新かが主な争点となる。各陣営の第一声を取りまとめた。
国松誠氏新しいリーダー必要だ
藤沢市の条例には市長の在任期間を3期12年までと明記している。努力義務規定だが、現市長は自ら条例に抵触している。許されないことだ。
医療、福祉、介護を取り戻したい。市民の命を守る治安にも力を入れて取り組みたい。
小中学校給食の無償化を掲げた。まずは小学校の無償化だ。現行の給食費では地産地消の食材を使った美味しい給食の提供が難しい。家庭の負担をかけずに実現したい。
私が33年前、市議になったとき、藤沢は福祉先進都市と言われたが今はどうか。一歩進んだ子育て施策を実行したい。医療、介護人材の不足は全国的な課題だが、地元で専門学校的なものを作り送り出していきたい。
治安対策について藤沢市は地域ごとの津波避難計画を立てていない。特に夏場に万単位で観光客が一気に訪れる。これらを踏まえるべきだ。コロナワクチンのときは県下の中で供給が遅すぎた。危機管理がなされておらず、これで市民の健康や暮らしが守れるのか。
新しい時代は新しい市長で、新しい扉を開けさせてほしい。
相原倫子氏市政変えるため投票を
平和な社会を藤沢の子どもや孫たちに手渡していく責任がある。藤沢から世界中に向けて平和を発信したい。改憲草案で基本的人権を削除しようとしている自民党系候補にはできないことだ。
お金にひも付く市政から市民の声を反映した市政に作り変える。コストをかけずに社会を変える方法が選挙だ。投票所へ足を運んでほしい。1%投票率が上がれば、社会は変わると言われる。
村岡新駅の開発で、何十、何百億円もの市民の税金を使うにあたり、市長は議会を経ず独断で決めた。これこそ長期権力のおごりだ。どんな権力も長期になれば腐る。大型開発に傾倒するのではなく、老朽化したインフラ改修に充てるべきだ。災害への備えにもなる。
高齢者に住み慣れた場所で穏やかに過ごしてほしい。そのためのシルバーパスを導入する。子育てでお金がかかる学齢期に向け、市内中学3年生全員に進学準備金として20万円を給付することを考えている。藤沢をもっと子育てしやすいまちに変えていきたい。
初の女性市長実現のために力を寄せてほしい。
鈴木恒夫氏流れを止めてはならぬ
市長に在任したこの3期12年で人口が約3万人増え、市民の意識調査でも8割以上が住み続けたいと回答した。将来的な人口減少の負担を軽減し、愛着を持ってもらえるまちづくりを進める。
「誰一人取り残さないまち」に向け、病児保育や医療的ケア児、産後ケアの支援に努めてきた。小児医療費の高校生までの無償化や小学校給食の無償化も提案している。
色々な施策には財源が必要だが、まちの活性化と6つの都市拠点をつなぐことで財政が安定し、市民に必要な予算に反映していくことができる。
健康寿命日本一に向けては、村岡地区にライフイノベーション拠点の湘南アイパークがあり、高齢化社会に向けた実証実験も予定されている。また「スポーツ都市」として見る・行う・支えるスポーツを推進。スポーツを通じて市民の健康寿命を伸ばしていきたい。
これらの流れを止めてはいけない。つなげていくのが現職としての責務だ。気力も体力もあり、4年間の務めを果たせると確信している。皆さんと一丸になってまちづくりに取り組んでいく。
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