戻る

藤沢 社会

公開日:2026.05.01

すくすく育て藤沢っ子 家族と喜び悲しみ分かち合う 湘南助産師会「困った時は頼って」

  • 湘南助産師会の龍瀧さん(左から2人目)、沓間さん(右から3人目)

    湘南助産師会の龍瀧さん(左から2人目)、沓間さん(右から3人目)

 5月5日は「こどもの日」、そして「国際助産師の日」でもある。前身の「茅ヶ崎市助産師会」時代から、長年湘南エリアの妊娠・出産を迎える家族を支えてきた「湘南助産師会」。副会長を務める龍瀧奈王子さん(53)と、同会の恒例行事「さんばテント」を担当する沓間恵未さん(41)は、多くの家族の育児を見守ってきたプロとして今、子育て世代へ向けて大切なメッセージを届ける。

 「助産院でのお産を選ぶ人は全国で1%を切っているんです」。柔らかな日差しが差し込む午後、龍瀧さんは現状をそう切り出した。2人が勤務する齋藤助産院(茅ヶ崎市・芹沢)には、医療現場というよりも実家や友人の家のような和やかな雰囲気が漂う。

 助産師は、看護師と助産師、2つの国家資格を併せ持つ出産・育児のスペシャリストだ。同会には2人のように助産院で働く助産師に加え、病院勤務の助産師も合わせて、茅ヶ崎市、藤沢市、平塚市を中心に約90人が名を連ねている。活動内容は、妊娠・出産・産後に関わるサポートや育児相談、幼稚園から高校まで幅広い世代に向けた出張授業、親や会員向けの研修、イベントの開催など多岐にわたる。

 「無事に生まれてくる瞬間はもちろん、妊娠・出産を経て、家族が成長していく姿を追って見守り、悲しみや喜びを分かち合えるのがやりがい」と龍瀧さん。特に助産院では利用者家族との距離が近く、誕生を見届けた子どもが成長し、大学進学や結婚の報告に訪れることもあるという。沓間さんは「目指すのは、できる時は見守り、フィードバックできる『黒子』のような存在。困った時に思い出してもらえる、家族の拠り所になれたら」と話す。

 日々育児に奮闘する子育て世代に2人が一番に伝えたいのは、親自らが子育てを楽しむ気持ちを持つことだという。「今はスマホで育児に関する膨大な情報を手にできる時代」と沓間さん。「何時間寝かせなきゃ、これくらいミルクを飲ませなきゃと、一生懸命になりすぎて苦しくなってしまう人も多い」と説明する。しかし、赤ちゃんも親と同じ人間。個人や状況によって欲しているケアは変わるといい、「その子本人を見て、子育ての楽しさを見つけて」とエールを送る。「赤ちゃんを元気に育てられているのは当たり前のことじゃない。セオリー通りにいかないことがあったとしても、『こんなに小さな命を守っているだけで偉い!』と自分を褒めてほしいですね」

 確かな知見と温かな眼差しで、同会はこれからも湘南の家族の歩みを支え続けていく。

 同院では3日(日)、地域で子育て中の人が誰でも参加できる同会主催のイベント「さんばテント」を開催する。前身の茅ヶ崎市助産師会時代から約20年続けている恒例イベントで、マタニティーグッズや育児用品のリサイクル販売、無料の助産師相談などが行われる。

 午前10時〜午後1時。問い合わせは同院【電話】0467・54・8841。

藤沢 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

藤沢 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

藤沢 ローカルニュースの新着記事

藤沢 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS