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藤沢 文化

公開日:2026.05.15

シリーズ②増加する外国人児童 互いに認め合う環境整備

  • 過去の運動会では各国の民族衣装を着て聖火リレーをした(同校提供)=写真上、校舎の階段には多言語の単語を表示=同下

    過去の運動会では各国の民族衣装を着て聖火リレーをした(同校提供)=写真上、校舎の階段には多言語の単語を表示=同下

 神奈川県内に住む外国人の数が4年連続で過去最多を更新し、初の30万人台となった。「隣人」としての存在感を増す外国人県民とどう共生するか――。教育をテーマに、全校児童の6割近くが外国につながっている横浜市内の小学校を取材した。

 文部科学省によると、全国の公立小中高・特別支援学校等に在籍する外国人児童生徒は2024年度に13万8714人おり、10年で約1・8倍増加した。外国人の人口は2070年には1割を超えるといわれ、外国人児童生徒数は今後も増え続けていくと想定される。

海外にルーツ 6割

 横浜市南区にある南吉田小学校は、全校児童約580人のうち6割近くが外国籍や海外にルーツをもつ。その要因には、利便性が高い都心部近郊の立地で保護者の就労の場が多いことや外国人コミュニティーのある横浜中華街にも近いことなどが挙げられる。

 同校は約10年前に外国人児童数が3割台から5割台に急増。そこで外国人児童の日本語教育と多文化共生教育に力を入れ、「誰一人取り残さない」ためのさまざまな取り組みを実施してきた。

違いが当たり前

 海外から編入した児童はまず、市の日本語支援拠点施設「ひまわり」に通い、初期の日本語指導を受ける。並行して南吉田小の「国際教室」でも学校生活の中で日本語や文化に親しんでいく。授業では外国語補助指導員や母語支援ボランティアが入ってサポート。いない場合は日本語と母国語の分かる同級生が、代わりに助けるのが日常の風景になっている。金子正人校長は「小学生時代は考える力を伸ばすことが大切。日本語に限定せず、思考力と学力を伸ばすことに主眼を置いている」と方針を明かす。

 児童の多様なルーツにつながる文化や言語に触れる機会の創出にも積極的。多言語による読み聞かせ活動は、母国語を肯定的に捉える機会に。中国語やタガログ語など6カ国語のアナウンスで始まる運動会では、民族衣装の児童が聖火リレーも。多文化共生を象徴する行事として定着している。金子校長は「『違いが当たり前』の中で育ってきたことで互いの国や文化を認めて尊重し合う気持ちが根づいている」と手応えを口にした。

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