藤沢 教育
公開日:2026.08.21
藤沢工科高3年 村山さん 広告美術仕上げ技能士に 高校生での取得は県内初
若手技能者の育成を目的に、各都道府県が主催している「技能検定」。藤沢工科高校3年の村山瑞希さんがこのほど、看板など広告物の製作を対象にした「広告美術仕上げ」の検定試験に合格し、3級広告美術仕上げ技能士の資格を取得した。高校生での取得は県内初の快挙。現在は2級取得に向け、さらに努力を重ねている。
村山さんが挑んだのは、看板づくりを想定した実技試験「広告面粘着シート仕上げ作業」。有色の粘着シートを指定された大きさと形に切り出し、気泡や傷を出さないよう設計図通りの寸法で板へ精密に貼り付ける職人技が試される。指定通りの繊細な仕上がりと、制限時間内に完成させる手際の良さが判定され、当日に制作した作品の出来栄えによって合否が決まる。
同校総合デザイン系に所属し、普段からデッサンやレタリング、木材加工などを学ぶ村山さんは昨年12月ごろ、授業の中で同資格を知り「看板を作るのが楽しそう」と挑戦を決意した。
試験に向けた準備は冬休みから本格化させた。放課後はほぼ毎日練習に没頭したほか、土曜には県広告美術協会が派遣するマイスターから直々に手ほどきを受けた。「黙々と作業に没頭するのが好き」といい、前向きに取り組んでいったという。一方、シートに気泡が入らないように貼り付ける繊細な作業には苦戦を強いられた。
2月の試験当日は、指定の位置からシートがずれるハプニングに見舞われ焦りも生じたが、「やるしかない」と集中力を発揮。練習で時間内に終わらないこともあった課題を、本番では15分を残して完成させた。村山さんに資格を紹介し指導に当たった飯島里穂教諭は「本番に強く、真面目で好奇心旺盛」と奮闘を評価。村山さんは「自信はなかったけれどやりきれた。合格できるなんて」と結果に笑顔を見せる。
「資格は学校生活のすべて」と語る村山さん。これまでに色彩検定やグラフィックデザイン検定、レタリング検定など多数の資格を取得してきた。この夏からは課題が一段と複雑化する2級に向け練習を再始動。「焦らず着実にできるように頑張りたい」とさらなる高みへ向け、力強く意気込んでいる。
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