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公開日:2026.10.16

カード預かり買い物代行 市民団体が高齢者支援へ

  • 湘南まぜこぜ計画が作成した買い物代行を高齢者らに案内するチラシ

    湘南まぜこぜ計画が作成した買い物代行を高齢者らに案内するチラシ

 生活支援策として藤沢市が今年4月から市民に配布した5千円分のプリペイドカード型ギフト券を巡り、買い物に足を運べなかったり、使い方が分からなかったりする高齢者らをサポートしようと、NPO法人湘南まぜこぜ計画(原田建代表)が新たな取り組みに乗り出した。カードの有効期限が11月末に迫る中、地域に詳しい自治会・町内会の関係者などとタッグを組み、高齢者の未利用カードを預かって買い物代行を実施する連携体制の構築を進めている。

 市によると、カードを利用していない人は8月末時点で全体の36%ほどいるという。今後は市の広報や公式LINE、ポスターなどで期限前の周知を図るというものの、カード決済に馴染みのない高齢者層からは「使い方が分からない」「残高の処理が難しい」といった声が上がっている。

片瀬をモデルに

 こうした状況を受け、同法人は自治体・町内会との連動を模索。手始めに市内で高齢化率が2番目に高い片瀬地区をモデルケースにしたい考え。カードを使えずに困っている高齢者を把握し、同法人が募るボランティアと関係者とのペアで自宅を訪れ、購入したい商品を聞き取り、買い物代行を行う仕組みを整える。

 同法人の呼びかけには若者も反応している。現在、飲食店でアルバイトをしている大学4年の女子学生の一人は「店舗でもカードの使い方が分からずに困っている高齢者の姿を見てきた。一人でも多くの人を手助けしたい」とボランティア参加を決めた。さらに高校生の有志など、市内の幅広い年代から協力の輪が広がりつつある。

地域で助け合う

 市内で高齢化率が最も高い湘南大庭など他の地区への横展開も視野に入れる。湘南ライフタウンに立地する大型スーパー「イオン藤沢店」が老朽化などを理由に、今年1月末に休業したことに伴い、近隣のイオン茅ヶ崎中央店が3月から移動販売を開始。同地区周辺9カ所に販売拠点を設け、”買い物難民”を救っており、カードも使える。

 原田代表は「行政の一方的なアナウンスだけでは拾いきれない切実な課題がある。期間限定の取り組みではあるが、これを機に困りごとを抱える高齢者と若者を含むボランティアが自然に支え合える地域の受け皿を育てていきたい。災害時などにも役立つはず」と取り組みの意義を述べる。

 同法人では現在、買い物代行や店舗対応状況のリスト作成などを担うボランティアを募集している。申し込みは同法人ホームページ内の専用フォームから。

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