授業の再現（上）や「ひとみ座」の作品展示も
戦後間もない１９４６年５月、材木座の光明寺に開設された「鎌倉アカデミア」。その創立70周年を記念するイベントが６月４日、同寺で開かれた。
これはかつて同校で学んだ人たちが中心となり、アカデミアの歩みやその業績を知ってもらおうと企画したもの。同寺書院ではゆかりの人々による講演や、かつての名物講師たちの授業の再現などが行われた。
専門家による座談会では、教育学者の寺崎昌男さんが「戦争が終わり、若者たちの学びに対する飢餓感から生まれた自発的な学習意欲がたまたま組織化された、まれな出来事だった」と総括。立教大学講師の山嵜雅子さんは「鎌倉アカデミアはこれまでも折々に見直され、再評価がなされてきた。時代時代の課題の解決法を私たちに提示してくれる存在で、ここにいる私たちがこれをどう伝えていくかが大切」と話した。
開山堂では回想展と題して、同校の教授陣や輩出した文化人らの業績を振り返る写真などのほか、同校の卒業生により結成された人形劇団「ひとみ座」の作品などが展示された。
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