近年、運転免許証を有効期限内に「自主返納」するシニアが増加しています。2019年は鎌倉・大船警察署管内で1092人(前年比324人増)が自主返納をしたそうです。返納の目安や利点などを紹介しますので、皆さんもこの機会に検討してみてください。
鎌倉でも事故
16年10月に横浜市内で小学生が亡くなった事故を皮切りに、高齢ドライバーによる事故が近年大きく取り上げられるようになってきました。鎌倉市では昨年7月、大船の市道で80歳の男性が運転する乗用車にはねられ、みらいふる鎌倉会員の女性が亡くなりました。ブレーキとアクセルを踏み間違えたことが原因とみられています。
加齢による変化
「ウインカーを間違えた」「駐車に失敗した」など、「こんなこと今までなかったのに」というミスがあったら要注意です。鎌倉市交通安全対策協議会によると、加齢による「心身の変化」が事故の危険を招くそうです。
目や身体の能力低下は想像がつきやすいですが、忘れがちなのが「心」の変化です。「事故を起こしたことがないから」と過信したり、逆に「きっと相手が止まってくれるだろう」と他者の行動に期待しすぎたりするのだといいます。
各警察署では安全運転相談の窓口があるそうです。不安な人、家族の運転が気になる人はぜひ相談を。
自主返納の利点
自主返納のメリットはまず第一に「安全面」。「車は走る凶器」という言葉もあります。運転者本人や同乗者、他人を危険から遠ざけることができるのは最大のメリットです。
さらに「費用面」です。自動車税に保険代、燃料代など、自家用車の維持費は年間数十万円。維持費をバスや電車などの交通費に充てるとするとどうでしょうか。
タクシーも2月から初乗り(1・2Kmまで)料金が500円になり、近距離でも利用しやすくなりました。県警の案内でも、30万円で初乗り距離のスーパーなら週6回タクシーで往復できると紹介されています。
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