意見広告・議会報告
市政報告vol.20 深沢開発は必要、市役所移転は不要 鎌倉市議会議員 岡田かずのり
2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災を受け、神奈川県も様々な津波想定を行いました。当初、現在地の市役所にも津波浸水があるとのことでしたが、数年して市役所玄関前の浸水は免れると県の訂正がありました。
前後して岩手県大槌町へ救援物資をトラックで届けたり、津波の影響を調べるため和歌山県串本町を視察したりしました。鎌倉市にも10分前後で15m級の津波が来るというので、市役所地下にある変電設備の3階への移設はどうか、分庁舎2階にはどうかなど市役所補強前に個人的に調査し、病院や介護施設は鎌倉地域外の内陸や高台に移すべきなど提言しました。市役所移転も、当時は玄関まで水が来て変電設備が不能になるとの想定を最重要視し、場所を特定せず提案しました。
その後、時間を経て変電設備移設には市役所裏山が使えそうだ、津波と戦うのに市民を置き去りにして逃げるのか、津波最前線基地として対策する必要があるなど、市民の方々から悲痛な叫びを頂戴しました。
近年、私は鎌倉地域の西御門方面での建替などを行政へ提案しましたが、良い返事がありません。とすれば、現市役所の補強か、そこでの建替で高さ制限を取っ払うくらいの市長決断が必要だと思います。高さ制限については、かなり前にも職員に提案しましたが、その時は公共が高さ制限している中での一人高さ制限規制外しは良くないとのことでした。ならば、手狭な本庁舎解消のためにも分庁舎2階をそれ以上にするとか、市役所の中心は中が4階まで空洞になっているので、執務室に構造的に作り替える、あるいは教育委員会や選挙管理委員会などの行政機関を近隣の空き事務所等を借りて本庁舎のスペースを広げるなどすれば良いと考えます。
現時点で、市役所は鎌倉地域内で移設か、現庁舎の建替、補強化などで「津波最前線基地としての市役所の強化」が必要と考えます。鎌倉と深沢、大船を強いて分断する必要はなく、第一、第二、第三の拠点として全体で鎌倉市を高め合うという視点が必要だと思います。そういう意味で深沢の新駅設置と開発には賛成、鎌倉市役所の深沢への移転には反対です。
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