4月1日に学生団体「ニューコロンブス」の5代目船長に就任した 松山 亮翔(あきと)さん 浄明寺在住 17歳
決意の出船にワクワク
○…高校生から大学生の若者たち173人が独自のまちづくりに取り組む学生団体「ニューコロンブス」の5代目船長に就任した。高校3年生。受験も控える大切な時期だけに苦悩したが、「やりたい気持ちが勝った」と、大役に挙手。迷いを振り切った。新たな航海の視界は良好だ。
○…旗揚げ5周年の節目として、定期的に開催する謎解きと地域清掃を組み合わせた「MiiGO」の拡大版を5月に開催する。歴代船長などゲストを招くラジオ局も開設し、活動の魅力を発信。「やりたい企画が次々出てくる」と構想は尽きない。学校にアルバイト、ミーティング、イベントとスケジュールは目一杯だが、「忙しい方が楽しい」と、荒波の日々を乗りこなす。
○…生まれ育った鎌倉市。幼い頃は「映画館もなくて遊ぶ所もない」と、魅力を感じられなかった。練習に励んだバスケットボールだが、進学した湘南工科大学附属高校では身長2mを超える選手が所属する現実からバスケ部に背を向けた。学校とバイトを繰り返す味気ない日々を変えたのが、ニューコロンブスだった。「最初は軽い気持ちだった」が、湘南国際マラソンでのブースで途切れない来場者に懸命に対応するうちに、心の殻が破れていった。「素の自分を出せるようになったら、いつの間にか笑いながら活動していた」と振り返る。昨年度副船長を経験した今は、「人の心が温かい鎌倉は、自分の誇り」。船旅は少年を青年に変えた。
○…将来の道は「まだこれから」とはにかむ。先輩や地域の人々から学びを得る中で、未来のキャンバスは刻々と色を変える。それでも「人と人をつなぐ居場所作りはいつまでも続けていきたい」。それは、身をもって学んだ人生の羅針盤。
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