神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2025年5月9日 エリアトップへ

ヨットで目指す健全育成 NPO法人「海育プロジェクト」

スポーツ

公開:2025年5月9日

  • X
  • LINE
  • hatena
ヨットで目指す健全育成

 セーリングで日本一に輝いた3人の兄妹の父、服部祐太さん(52・藤沢市在住)がヨットの普及啓発に乗り出した。NPO法人「海育プロジェクト」を昨秋設立し、今年度から事業を本格化させている。自然相手の競技で得られる「先を読む力」を全国の子どもに養ってもらおうと、セーリングキャンプなどを企画。6月には鎌倉市在住の冒険家、白石康次郎さんらとのトークイベントも行う。

3人の子どもは”日本一”

 都内で生まれ、小学1年の時に鎌倉へ移住した祐太さん。高校からヨットを始め、大学に進学すると、さらに競技にのめり込んだ。

 結婚を機に鵠沼へ居を構え、発電設備メーカーで営業職として働きながら週末は海へ足を運んだ。そのうち自身の子どもたちをジュニアクラブに入れ、一緒に海を満喫する日々を送った。

 熱心な指導の甲斐あってか、長男の陸太さんは鎌倉学園高在学中にジュニア五輪、インターハイ、国体の3冠を達成。その後、早稲田大学の全国連覇にも貢献した。次男の輝海さん(現・明治大3年)も横須賀学院高で、妹の春花さん(現・慶応大1年)も山手学院高で日本一となった。

競技の魅力全国に波及

 8年前からヨット仲間で沖縄・座間味村を会場とした子ども向けセーリング体験イベントを企画。過去7度の開催でセーリングやシュノーケリング、シーカヤックのほか、ヨットの帆を再利用したバッグ作りなどアップサイクルのワークショップを通じ、子どもとその保護者に笑顔と感動を与えてきた。

 NPO設立のきっかけは今春、陸太さんが社会人になったことが大きい。「立派に成長した。今度は全国各地にいる子どもたちにヨットの魅力を伝えたい」と思い立ち、セーリングを中心とした自然体験に加え、ビーチクリーンを通した海洋環境保全に対する意識向上、世代間交流から社会性やリーダーシップを養い、子どもの健全育成につなげたい考えだ。

 まずはNPOの認知向上を図りながら活動の賛同者を増やし、2030年にはイベント参加者数を1千人に到達させる目標を掲げている。

冒険家白石さん対談イベント

 6月21日(土)には、単独無寄港無補給世界一周を達成した海洋冒険家、白石康次郎さんらをゲストに迎え、「海から学ぶ土壇場力」と題したトークイベントを行う。

 会場はゴールドウイン東京本社(東京都港区北青山3の5の6)。午後2時から。参加費は大人3千円、大学生2千円、小中高生無料。オンラインライブあり(千円)。参加応募締め切りは6月18日(水)。「ヨットをしに沖縄へ行くにも費用がかかる。参加されるご家族の負担を減らしたい」と、収益はNPOの子ども育成活動資金として活用する。

 祐太さんは「海から学ぶことは多い。子どもだけでなく、親御さんにも生きる力を再認識してもらえれば」と話す。イベントについて詳しくは事務局【電話】0120・515・733へ。

鎌倉版のローカルニュース最新6

車いす可の海岸清掃

車いす可の海岸清掃

29日 由比ヶ浜海岸

5月20日

夏休みに福祉体験

夏休みに福祉体験

小学生向けに市社協開催

5月20日

「第九」市民団員を募集

鎌倉芸術館で12月公演

「第九」市民団員を募集

5月18日

大蔵幕府跡桜道バザー

大蔵幕府跡桜道バザー

24日開催

5月16日

自閉症児の記録、本に

自閉症児の記録、本に

鎌倉市の図書館に寄贈

5月16日

18日は鎌人いち場

18日は鎌人いち場

海浜公園由比ガ浜地区で

5月16日

あっとほーむデスク

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2025年5月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook