来年3月末に運営会社が撤退する茅ヶ崎ゴルフ場(菱沼海岸/約20 ha)を巡って、土地所有者の神奈川県ら3者と、今年9月にゴルフ場利活用事業の優先交渉権を得た株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)を代表とするグループが、11月16日と20日に住民説明会を開き、両日合わせて市民約300人が参加した。
説明会には、土地所有者の県・茅ヶ崎協同株式会社・茅ヶ崎市と、事業者のGDO・亀井工業ホールディングス株式会社・特定非営利活動法人湘南ベルマーレスポーツクラブが出席した。16日に浜須賀会館で行われた会では約200人が参加、20日に市役所で行われた会では約100人が参加した。
茅ヶ崎ゴルフ場を巡っては、今年9月に県が優先交渉権者にGDOを代表とするグループを選定。事業コンセプトに、ローカルファーストを基本に未来へ向けた茅ヶ崎のランドマークの創造などを掲げ、従来のゴルフ場に加えて、ホテルやオフィスといったにぎわい交流エリアを設ける。
GDOにとって、初めてのゴルフ場運営となる。同社の伊藤修武取締役は、「全国2000コースに携わってきたが、茅ヶ崎ゴルフ場の経験を基に、さらに具体的な提案ができる」と話した。県との土地貸借契約は30年としており、ゴルフ場に求められるフロント機能やレストラン機能をホテルなどと集約し、収益確保を見込む。
コースは大幅変更なし
質疑では、茅ヶ崎ゴルフ場の現コース維持に安堵の声が上がった一方で、避難時にどこから入ればいいのかわからないといった声や、県の借地料に疑問を投げかける声が相次いだ。
ゴルフ場の近くに住む女性は、「突然ホテルができたら渋滞が心配」と疑問を投げかけた。ゴルフ場の裏手に住む男性は「にぎわい交流エリアはなぜこの場所なのか」と質問した。茅ヶ崎市はいずれも、「広域避難のエリアを確保するためににぎわい交流エリアをこの場所としてあるが、渋滞などの問題が起こらないよう関係機関と今後検討していく」との説明に留めた。
今後は、市がまちづくり計画を作成し、素案ができ次第、市民にパブリックコメントを行う。都市計画審議会を通れば都市計画が変更となり、造成・建築工事へと至る。工事開始時期や供用開始時期は明らかにしていない。
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