神奈川を含む7都府県を対象にした政府の緊急事態宣言を受け、藤沢市内でも休業に踏み切る大型商業施設が相次いでいる。テラスモール湘南(辻堂神台)は8日から一部店舗を除いて当面休業すると発表。営業を継続する施設も時短営業に切り替えたり、テナントごとに休業を判断するなどした。
市内最大の商業施設で、平時は連日多くの買い物客で賑わうテラスモール湘南。緊急事態宣言後の8日は、駅からの連絡通路や広場の人通りもまばらだった。
同施設では、食料品を扱うスーパーやドラッグストアなど一部の店舗のみ営業。同日時点で民間施設の休業要請は実施されていないが、担当者は「不要不急の外出自粛が叫ばれる中で、趣味やエンターテイメントに関するお店の営業はお客様が『集まって外出する目的』になりかねない。政府の方針ともずれてしまう」と説明。同日から当面の休館に踏み切った。
夫婦で買い物に訪れていた茅ヶ崎市在住の70代女性は「コロナが終息するまでは仕方ない。一人ひとりの意識が変わらなければ、緊急事態宣言が出た意味もなくなってしまう」と理解を示す。
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