茅ヶ崎市役所分庁舎の隣に位置するホテル「東横ＩＮＮ茅ヶ崎市役所」の１階にオープンする地域貢献施設＝７月24日撮影
茅ヶ崎市役所分庁舎隣のホテル「東横ＩＮＮ茅ヶ崎市役所」内に10月１日（日）、地域貢献施設がオープンする。一般社団法人茅ヶ崎市観光協会が運営主体となり、観光・イベント情報の発信などを通じて地域振興の拠点を目指す考え。同日には市内初のコミュニティＦＭ放送局となる「茅ヶ崎ＦＭ（ＥＢＯＳＨＩ ＲＡＤＩＯ ＳＴＡＴＩＯＮ／愛称「エボラジ」）」も開局する。
地域貢献施設は、同ホテル１階に接続するスペースに設置される。ガラス張りで開放感あふれる造りが特徴。コミュニティＦＭ局のほか、カフェ、コワーキングスペースなど、市民向け貸スペースを軸としたコミュニティスペースを運営、また地域産品やオリジナルグッズの販売も行うとする。
施設は市役所前広場とつながるため、空間を生かしたさまざまなイベントの開催も検討していく。市は「施設の運営によって観光振興に寄与するとともに、ＦＭ局の放送を通じて防災や生活情報の発信はもとより、湘南サウンドに代表される茅ヶ崎らしい音楽文化のさらなる醸成にも期待したい」とする。
地域ＦＭ局併設
同施設が開設される場所には２０１０年９月から16年８月まで、市役所本庁舎の建設に伴い、仮設庁舎が設置されていた。新庁舎の使用開始後に跡地の活用に関する検討が行われ、19年４月に公募プロポーザル型事業者選定によって、大手ホテルチェーンの東横インが優先交渉権者に決定していた。
同社は地上10階建て、客室数２４９のホテルの建設を21年10月から進めており、７月29日（土）にオープンする。
地域貢献施設は「にぎわいの創出・行政拠点地区の活性化」を目的に同社がプロポーザル時に提案していたもの。活用についてはこれまで様々な案が検討されてきたが、昨年末にコミュニティＦＭ局の案が持ち上がり、このほど開局のめどが立ったという。
にぎわいの創出に期待
同施設の運営を担う市観光協会の田中賢三会長は「市民の暮らしを守る情報、イベントや音楽等の情報、賑わいの拠点等々、成果を挙げて行きたい」と話す。
同ホテルのエリアマネジャーの山神美子さんは「茅ヶ崎の魅力発信基地として、ランドマークのような場所になってほしい。来街者に限らず、地元の方にとっても楽しめる憩いの場になれば」と地域貢献への思いをにじませた。
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